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山本美香国際ジャーナリスト賞に林典子さん イラク撮影

朝日新聞デジタル 5/12(金) 11:00配信

 2012年にシリア内戦取材中に、45歳で亡くなったジャーナリスト山本美香さんの精神を引き継いで創設された第4回「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」に、フォトジャーナリストの林典子さん(33)が選ばれた。生死のはざまで生きる人々の姿を伝える優れた国際報道をした個人に贈られる賞で、林さんはイラクのヤズディ(ヤジディ)教徒を追った写真集「ヤズディの祈り」と取材活動が評価された。

 ヤズディ教は、シリアやイラクなどの一部地域で信仰されている太陽崇拝の宗教。イラク北西部に住んでいた少数民族の彼らを14年に過激派組織「イスラム国」(IS)が邪悪な信仰だとして多くの人を殺した。林さんは15年から2年近くかけ、故郷を追われた彼らを取材。避難先で暮らすヤズディの人々の姿や声を記録した。

 また15年6月に内戦取材のためシリアに入国し、反体制派の過激派組織に拘束されているとみられるジャーナリストの安田純平さん(43)には、イラク戦争以来一貫して紛争地に入り、情報を発信してきたとして特別賞が贈られた。

 26日には、東京都千代田区の日本記者クラブで授賞式と午後7時からシンポジウムがある。主催する山本美香記念財団代表理事でジャーナリストの佐藤和孝さんや選考委員で探検家の関野吉晴さん、林さんら6人が「紛争地や抑圧される人々を伝える意味」について話す。千円。会場に先着順で、定員100人。(小川智)

朝日新聞社

最終更新:5/12(金) 11:00

朝日新聞デジタル