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中垣内全日本バレー監督、活動自粛なのに合宿同行「迷惑をかけた」人身事故を謝罪

スポーツ報知 5/12(金) 6:10配信

 日本バレーボール協会は11日、昨年11月に人身事故を起こし公的活動を自粛している男子日本代表の中垣内祐一監督(49)の代行に、フィリップ・ブラン・コーチ(56)を充てると発表した。しかし、この日から都内で始まった代表合宿に中垣内監督は同行。練習前に選手に対し「迷惑をかけた」と謝罪した上で、今後は練習計画の作成や面談を実施予定。試合の指揮、練習指導など対外的な活動のみを控える、玉虫色の始動となった。

 日本協会にとっては苦しい決断だった。4月までには出ると見込んでいた刑事上の処分が出ず、6月2日に今季初戦のワールドリーグ開幕が迫る。都内で会見した鳥羽賢二強化事業本部長は「検察の判断がまだ下されていない段階では活動を控えるべきだと判断した。ぎりぎりまで待ったが、強化としては後れをとれない」と説明した。示談が成立したかや重傷を負った被害男性が入院中かどうかは「プライベートなこと。お答えできない」とした。

 今年の代表活動は5~9月の予定だが、5月1日に正式契約した指揮官が直接指導できない異常事態が続く。92年バルセロナを最後に五輪で勝利がないチームにとって、開催国枠で出場しメダルを狙う東京五輪に向けた強化は必須だが、時間だけが過ぎていく。それでも鳥羽強化事業本部長は「現段階では中垣内監督で、というのが理事会の判断」との方針を崩さない。検察の処分を待って、改めて“ガイチジャパン”が動き出すことになる。

 ◆中垣内 祐一(なかがいち・ゆういち)1967年11月2日、福井市生まれ。49歳。中学からバレーボールを始め、筑波大4年の89年に日本代表に選出。90年に新日鉄に進み、92年バルセロナ五輪6位。90年代の日本のエースとして君臨も96、00年は五輪出場を逃して04年に現役引退。同年から堺の監督に就任し、05年度優勝。11、12年日本代表コーチ。16年はVプレミアリーグ男子堺の部長。

 ◆中垣内氏の事故経緯

 ▼16年10月25日 日本バレーボール協会の理事会で、日本代表監督に決定。任期は17年4月から2年だが、木村会長は「東京五輪までお願いしたい」

 ▼同26日 就任会見。12年に不倫が発覚し、代表コーチを辞任した件を「前回はご迷惑をおかけしました」と謝罪

 ▼11月9日 広島県庄原市で人身事故を起こす

 ▼同12日 謝罪会見。辞任について「進退について、全く考えられていない状況」と明言を避ける

 ▼12月13日 協会がけん責処分を決定。監督就任は認める

 ▼17年1月30日 広島県警が自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検

最終更新:5/12(金) 8:30

スポーツ報知