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<FAO>事務局長が警告 アフリカ食糧難70年間で最悪

毎日新聞 5/12(金) 18:48配信

 国連食糧農業機関(FAO、本部ローマ)のジョゼ・グラジアノ・ダシルバ事務局長が来日し12日、毎日新聞の取材に応じた。アフリカのソマリア、南スーダン、ナイジェリアと中東のイエメンの4カ国で計3000万人が、過去70年間で最悪レベルの食糧難に陥っており、対策を取らなければ数百万人が飢餓で死亡する可能性があると警告した。

 4カ国では、紛争やテロに加えて2013年ごろから干ばつが深刻化し、農民が次々と土地を手放している。グラジアノ事務局長は「近年は自然災害が威力を増しており、農業技術が発展しても危機を完全に防ぐことはできない」と述べ、気候変動対策も欠かせないとの認識を示した。

 グラジアノ事務局長は、農業専門家の協力や食糧の提供、資金支援の面で日本に期待すると述べた。

 また、東京電力福島第1原発事故後の福島県での風評被害払拭(ふっしょく)の取り組みを評価し、「福島県産品の輸入を認めない国もあるが、これには根拠がないことを人々に伝えていく。同時に放射性物質の監視の取り組みも、継続が重要だ」と話した。【久野華代】

最終更新:5/12(金) 18:48

毎日新聞