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首位快走の楽天、梨田監督が下したある「決断」

朝日新聞デジタル 5/12(金) 16:26配信

 プロ野球のパ・リーグで首位に立つ楽天。ゴールデンウィークの6連戦を4勝2敗と勝ち越し、30試合を終えて貯金は「14」まで伸びた。就任2年目の梨田采配の下で打線の組み替えも結果につながり、勢いに乗っている。

【写真】7日の西武戦を前に、打撃練習の順番を待つ楽天のアマダー(手前)。右奥は梨田監督

 6日の西武戦(メットライフドーム)。梨田監督は一つの決断を下した。2~4番に外国人3人を並べる打順を捨て、「4番・指名打者」で使い続けたアマダーを外したのだ。指名打者にペゲーロを置き、6番や7番で好調だった島内を3番に上げた。3番のウィーラーは4番に据えた。すると、そのウィーラーが14試合ぶりに3安打するなど打線が活性化。今季最多の20安打で10―2と大勝した。

 組み替えに刺激を受けたのか、不調だったアマダーとウィーラーに本塁打が出始めた。9~11日のロッテ3連戦。10日に6番アマダーが来日初の満塁本塁打。11日は、4番ウィーラーが先制3ランを放ち、四回にアマダーがソロ本塁打で突き放した。

 昨季27本塁打の実績を持つウィーラーは3季目、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メキシコ代表のアマダーと左の大砲ペゲーロは2季目。いずれも一発が魅力の3人だ。開幕から、2番ペゲーロ、3番ウィーラー、4番アマダーという超攻撃的打線で勝ち星を重ねてきた。そもそもこの打順も、開き直りから生まれたものだった。

 オープン戦の楽天は6勝9敗2分けの8位で、パ6球団で最低の勝率。小技のある藤田や巧打の岡島らを2番に置くなど模索したが「バントが決まらないとか、うまくいかなかった。それなら打たせてしまおう、ということでペゲーロに2番を任せた」と池山チーフコーチ。

 打力のある選手がより多く打席に立ち、一発のある選手を並べることで一回から相手投手に精神的な重圧をかける狙いもあった。

 梨田監督は「いい時ばかりは続かないから、悪い方が出たときにどうやりくりするか。ウィーラーやアマダーはヒット1本で3点、4点を取ってくれる。打線は落ち気味だが、ロッテとの2試合は長打力で勝てた」。2001年の近鉄と09年の日本ハム、ともに就任2年目にリーグを制した名将。就任2年目の楽天でも、その采配がはまっている。(松沢憲司)

朝日新聞社

最終更新:5/12(金) 16:26

朝日新聞デジタル