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<海賊>ソマリア沖で商船襲撃相次ぐ 干ばつや飢饉が影響か

毎日新聞 5/12(金) 19:22配信

 【ヨハネスブルク小泉大士】アフリカ東部のソマリア沖で3月以降、海賊による商船の襲撃が相次いでいる。2000年代後半に多くの民間船舶を襲い国際的な問題となった海賊の出没は近年、取り締まりの強化で沈静化していたが、専門家は再び増加する恐れがあると警告している。

 3月14日に石油タンカーが海賊に乗っ取られスリランカ人の乗組員8人が拘束される事件が発生。数日後に銃撃戦の末に解放されたが、ソマリア周辺での商船の海賊被害は5年ぶりだった。その後も4月上旬にインド人船員約10人が乗った商船が乗っ取られるなど、1カ月半で少なくとも6件の被害があった。

 ロイター通信によると、米アフリカ軍のワルドハウザー司令官は海賊の発生について「ソマリア国内の干ばつや飢饉(ききん)が影響している」との見方を示した。ソマリアでは今年に入って干ばつの影響が深刻化し、国連によると人口の半数近い620万人が食糧不足に陥っている。

 ソマリア沖では07年ごろから海賊被害が急増し、ピークの11年には237件の被害を数えた。その後、各国が艦艇を派遣するなどしたため、近年は海賊の出没が激減していた。

最終更新:5/12(金) 22:57

毎日新聞