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Dell EMC Worldで明らかになったDell Technologiesの“3つのポイント”

Impress Watch 5/12(金) 15:09配信

 Dell Technologiesが、2017年5月8日~11日(現地時間)に米国ラスベガスで開催した「Dell EMC World 2017」では、3つのポイントに注目すべきだろう。

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 ひとつは、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)およびSDS(Software Defined Storage)に対する投資を加速し、この分野においてより強くアクセルを踏み込んだことだ。

 2つめには、HCIやストレージ、PCを対象にしたコンサンプション(消費)型のサービスモデルを、他社に先駆けて打ち出すとともに、同社のクラウド戦略を明確化したこと。そして、3つめには、Dellファミリーのなかで、VMwareの存在感がさらに増していることを示すものになったという点だ。これまでの独立性の意味が変化していることを感じざるを得なかった。

 今年の「Dell EMC World」は、会期中に約20本のニュースリリースが発表され、約30本のブログポストが行われるというように、これまでにないほどに、新製品や新サービスの発表が相次ぐものになった。

 2016年9月に、DellとEMCの統合が完了し、Dell Technologiesとしてスタートを切って以降、その統合が順調に進行していることを裏付けるものになったともいえる。

 初日の基調講演で、Dell Technologiesのマイケル・デル会長兼CEOは、「Dell Technologiesは、Dell、DELL EMC、Pivotal、SecureWorks、RSA、Virtustream、VMwareという7つのテクノロジーリーダーで構成され、PC、サーバー、仮想化、セキュリティ、クラウドインフラ、ハイブリッドクラウド管理、ハイパーコンバージドインフラ、ソフトウェアデファインドデータセンターにおいて、ナンバーワンの企業である」と、世界最大のITカンパニーであることを誇ってみせた。

 その世界最大規模を証明したのが、今回のDell EMC Worldでみせた大量の発表であったといえるだろう。

■HCIやSDSの基盤としてのサーバー製品

 今回の発表のなかで、最大の発表となったのが、第14世代のPowerEdgeサーバーであった。今年夏にも投入が予定されているIntelのSkylake世代のXeonを採用した第14世代PowerEdgeは、実際、同社幹部からも「最大の発表」との表現が用いられていたが、最大の発表の意味合いも、これまでの第13世代までの意味合いとは大きく変わっている。

 それは、DellとEMCが一緒になって発売する最初のサーバー製品ということよりも、この次世代サーバーが、HCIやSDSの基盤になるサーバーであるという点だ。

 第14世代PowerEdgeを、「BEDROCK(岩盤)」と表現したように、まさに、HCIやSDSをしっかりと支える基盤が第14世代PowerEdgeということになる。

 例えば、VxRail 4.5は第14世代PowerEdgeをベースにしたHCIであり、ScaleIO nextと呼ばれる次世代SDSも、同様に、第14世代PowerEdgeを活用することで大幅な進化を遂げている。

 同社では、「大規模ユーザーが対象になるScaleIO nextは、要望が多かった高性能化と拡張性を実現したものになる。インライン圧縮や強化されたスナップショット機能などにより効率性が向上。これらは第14世代PowerEdgeをベースにしているからこそ成し遂げられるものだ。新たなレベルのパフォーマンスとスケーラビリティを実現できる」と胸を張る。

 Dell EMCのデビッド・ゴールデン プレジデントは、「HCIおよびSDSは、ほぼすべてのワークロードを置き換えることができると考えている。Dell Technologies全体でもSDIに対する投資規模は大きく、今後は、VMAXなどを除いて、あらゆる製品でSDIを出していきたい」と語る。

 HCIやSDSの進化を支えるのが第14世代PowerEdgeであることを間違いない。今後、第14世代PowerEdgeを採用したHCIおよびSDSの拡張が注目されることになる。

クラウド Watch,大河原 克行

最終更新:5/12(金) 15:09

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