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<朝赤龍引退>日本国籍を取得 朝青龍劇場の名脇役

毎日新聞 5/12(金) 21:12配信

 日本相撲協会は12日、モンゴル出身で4月に日本国籍を取得した元関脇で西幕下14枚目の朝赤龍(35)=本名バダルチ・ダシニャム、高砂部屋=の現役引退と年寄「錦島」の襲名を承認したと発表した。

 「朝青龍劇場の名脇役」だった。

 朝青龍のしこ名は、高知・明徳義塾高そばの青龍寺に由来するが、1歳下の弟弟子は「青がいるなら赤がいてもいい」というもの。入幕後も優勝25回の朝青龍の土俵入りを長く務める一方、稽古(けいこ)で鍛えられ幕内10年、三役にもなれた。

 取組前の呼び上げや、勝ち名乗りで「あさしょうりゅう」と呼ばれたことも。「前にもあったけど」と苦笑いでやり過ごせる穏やかな性格だった。相撲は左四つで潜ってからの出し投げ。今年亡くなった時天空との水入り相撲もあった。

 最も注目を浴びたのは2004年春場所。幕内下位で、大関・魁皇を破るなどして初日から12連勝。千秋楽まで朝青龍らと優勝争いをした。だが勝ち味が遅く、大関の壁を破れなかったのが惜しい。

 10年に朝青龍がトラブルで引退後、長く部屋頭として若手を指導した。35歳で幕下に落ちたが、日本国籍を取得して年寄名跡を得るため真新しい黒まわしを締めて土俵を務めた。膝のサポーターが一層痛々しかったが、苦労は後進の指導に生きる。【上鵜瀬浄】

最終更新:5/12(金) 21:12

毎日新聞