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<ソフトバンク>買収と投資でグループ成長 一方で失敗も

毎日新聞 5/12(金) 21:23配信

 ソフトバンクグループが世界で投資活動を活発化させている。米国では通信大手TモバイルUSの買収を計画しているほか、中国では配車サービス大手「滴滴出行(ディディ・チューシン)」に対し50億ドルの巨額投資で合意した。

 ソフトバンクグループは企業買収と成長企業への投資を繰り返し、自らも大きな成長を遂げてきた。

 2004年には日本テレコムを約3400億円で買収し、固定通信事業に参入。06年には英ボーダフォン日本法人を約1兆7500億円で買収し携帯電話事業にも参入し、現在の携帯電話会社大手の地位を築いた。13年には米携帯電話大手のスプリントを216億ドル(約1兆8500億円)で買収し、米国の通信事業に参入した。

 また、16年7月には英国の半導体設計大手ARM(アーム)ホールディングスの約240億ポンド(約3・3兆円)での買収を発表。アームはスマートフォンの主要部品で高い世界シェアを占め、最先端の技術力と多くの特許をもつ。あらゆる機器がインターネットでつながる「IoT(モノのインターネット)」を今後のビジネスの柱に据え、アームの技術や特許を活用する方針。

 一方、有力なベンチャー企業への投資も積極的に行ってきた。最も成功した投資は中国電子商取引最大手のアリババだ。00年に2000万ドル(約20億円)を投資。その後も投資を続け、現在も保有するアリババ株の価値は約9兆円まで上昇している。また、16年にはフィンランドのゲーム会社「スーパーセル」の売却でも約5200億円の売却益を得た。一方で、失敗もしている。ソフトバンクは米国の半導体製造業キングストン・テクノロジーを買収し、約470億円の損失を出して売却した。また、米スプリントも赤字が続いており、経営再建が課題になっていた。【片平知宏】

最終更新:5/12(金) 22:46

毎日新聞