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全壊判定の空き家2軒、突然倒壊 熊本地震で被災

朝日新聞デジタル 5/12(金) 21:09配信

 熊本市中央区本山1丁目で11日午後1時15分ごろ、付近の住民から「空き家が壊れ始めている」と110番通報があった。熊本県警熊本南署員や市職員が駆けつけたところ、昨年4月の熊本地震で「全壊」と判定された2軒の木造2階建て住宅が倒壊し、そのうち1軒が市道を塞いでいた。けが人はなかった。市は付近を通行止めにして撤去作業をした。

【写真】家屋が倒壊した直後の様子。がれきが道をふさいでいた=11日午後1時15分ごろ、熊本市中央区、古閑彩実さん撮影

 市によると、倒壊したのはいずれも個人が所有する貸家で、熊本地震前から空き家だった。全壊と判定され、昨年11~12月にそれぞれ公費による解体の申請が出されていた。市は昨年の地震の影響で傾き、この日倒壊に至ったとみている。

 同市では、公費解体が認められる全半壊の住宅が1万7千棟以上に上り、申請から着手まで長く順番待ちとなるケースが多い。道を塞いだ住宅は今秋ごろに順番が回る見込みだったが、市は倒壊の危険が高いとして着手を早め、隣家とあわせて今月中にも解体する手続きを進めていたという。

 塞がれた道路は幅3メートルで、住民が日常的に行き来していた。倒壊した住宅の向かいに住む古閑三喜男さん(62)は「犬の散歩から帰って来た直後にドーンという音がした」。妻の光予子(みよこ)さん(60)は「倒れるのも時間の問題だと思って毎日どきどきしていた。近所の人が市役所に何回も連絡していたのに」と話した。 県内では、熊本地震の前震が発生した昨年4月14日夜以降、震度1以上の地震が4317回発生(11日午後7時現在)、このうち震度3以上は今月7日を含め計553回に上る。11日は家屋倒壊までに地震の発生はなかった。(平井良和、杉山歩)

朝日新聞社

最終更新:5/12(金) 21:09

朝日新聞デジタル