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<御園座>トップは創業家以外から 人事刷新

毎日新聞 5/12(金) 21:40配信

 経営再建中の劇場運営会社、御園座(名古屋市中区)は12日、三菱東京UFJ銀行の小笠原剛常任顧問(63)が会長に、宮崎敏明常務営業本部長(46)が社長に就任する人事を発表した。創業家出身の長谷川栄胤(よしつぐ)社長は代表権のない副会長に退く。来年4月の新劇場開業を控え、人事を刷新する。6月28日の株主総会後の取締役会で正式決定する。

 長谷川氏は2002年から5代目社長を務めていた。宮崎氏は創業家以外からのトップ就任で、長谷川氏は記者会見で「私に経営責任がある。新しい劇場には、新しい体制で臨むべきだ」と述べた。

 名古屋市では名鉄ホールが15年に閉まり、中日劇場も来春閉館する。15年から御園座で社外取締役になった小笠原氏は「芸所・名古屋で、劇場の灯を消してはいけないと思った」と会長就任の理由を語った。長谷川氏は今後も歌舞伎公演のアドバイスを行うという。

 御園座は1896(明治29)年創立。2010年ごろから経営不振が顕著になり、13年に約33億円の第三者割当増資を実施し、地元企業や個人が応じた。現在、分譲マンションと一体の40階建てビルを建設中で、そこに新劇場も入る。

 12日発表された17年3月期決算は売上高が前期比30.7%減の5億1500万円で、経常利益は59.7%減の2100万円。新劇場のこけら落とし興行は、松本白鸚・幸四郎の襲名公演を計画しているという。【黒尾透】

最終更新:5/12(金) 23:03

毎日新聞