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井上尚弥、トレーナー破壊!父の右手首が限界「練習相手できない」

スポーツ報知 5/13(土) 6:05配信

◆プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・井上尚弥―同級2位・リカルド・ロドリゲス(21日、東京・有明コロシアム)

 WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥が、父の右手首を“破壊”していた。

 横浜市内の大橋ジムで12日、同級2位リカルド・ロドリゲス(米国)と5度目の防衛戦に向けた練習を公開。父・真吾トレーナー(45)は息子のパンチを受け過ぎて右手首を負傷したことを明かした。下半身強化で得たパワーで、V5を鮮やかに飾る。

 本来いるべき場所に、父の姿はなかった。尚弥はリング上で軽快な動きを見せ、多彩なパンチを披露した。しかしミット打ちの相手を務めたのは父ではなく、弟の拓真(21)だった。合計約9分間のミット打ちを、真吾トレーナーはロープ外から見つめた。

 息子の練習相手を務めたいが、できなかった。「パンチを受け過ぎて、2日前ぐらいに(右手首に)限界がきた」。パンチを受け続けた影響で右手首はボロボロ。湿布で冷やし、テーピングでぐるぐる巻きにしても「尚弥の右ストレートは受けられない」。通常のミットより数倍も分厚く、座布団ほど大きいドラム形ミットでしかパンチを受けられない状態だという。

 トレーナーを“破壊”するほどパワーアップした理由は、下半身強化にある。4月中旬に静岡・熱海市内でミニ合宿を敢行。砂浜で両足をいじめ抜いた後、通常の練習でも階段ダッシュや走り込みなど合宿と同等のメニューを続けている。尚弥も「下半身のパワーをうまく(拳に)伝えられるようになった」と成長を実感している。

 ミニ合宿ではスーパーバンタム級の2人のフィリピン人ボクサーと合計80ラウンドのスパーリングをこなした。2階級も上の相手だったが、パワーでも2選手を圧倒した。真吾トレーナーは「スーパーバンタム級ぐらいのパンチがある」と太鼓判を押した。

 8度目の世界戦は陣営の大橋秀行会長(52)が現役時代に行った数を1試合更新。大橋会長は「尚弥はここから未来がある」と期待した。9月には米国での試合出場オファーが届いており、尚弥は「米国やメキシコに拠点を置く選手にどう勝つかが重要」と力を込めた。米国進出の“前哨戦”で世界に力をアピールする。(高橋 宏磁)

最終更新:5/13(土) 6:05

スポーツ報知