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NHK会長定例会見録 桑子アナの結婚、新聞で知る

産経新聞 5/12(金) 8:05配信

 NHKの上田良一会長の定例記者会見が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで開かれた。4月25日に発足した執行部の新体制について「2020年に合わせて、より強力な経営陣を構築すべく適材適所を貫いた」と説明、また地域放送業務のあり方を見直す改革に着手することも明らかにした。同日結婚を発表した桑子真帆アナウンサー(29)については、「仕事もプライベートも充実した生活を」とエールを送った。会見での主なやりとりは次の通り。

 ■執行部の新体制について

 --(幹事社・デイリースポーツ)4月から新体制が発足した

 「4月25日から一部の役員が交代し、新しい執行部体制がスタートした。“放送と通信の融合時代”にふさわしい公共メディアへの進化を見据え、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に最高水準の放送サービスを提供することを目指し、より強力な経営陣を構築したいという観点から適材適所を貫いた」

 「地域の放送サービスをいっそう充実させる必要があると考え、地域改革プロジェクトを立ち上げることを決めた。地域によって現状や課題は異なっているにも関わらず、地域放送局の業務体制は画一的ではないか。そうした認識から、新たなプロジェクトでは、各地域の特色を生かした形で、地域の活性化に資するような業務体制を構築してもらいたいと考えている。フェアだというメッセージが職員に伝わるような人事を心がけた」

 ■地域改革プロジェクトで目指すもの

 --(幹事社・デイリースポーツ)新しく地域改革プロジェクトを立ち上げるということだが、具体的には

 「経営の効率化は必要だが、同時に地域の視聴者に喜んでもらえるサービスをなおざりにしてはいけない。限られた資源をいかに有効に使うか。地域の効率化を進める上で、どこを変えていけば地域の視聴者に沿った形の体制にうまく変えていけるのか。そういったことをそれぞれのブロックごと、拠点ごとで進めていこうと思う」

 --(読売新聞)地域改革プロジェクトはいつからスタートか。体制は

 「大きな枠組みの変化は、来年からはじまる経営計画のなかに織り込んでいきたいが、待たずに手をつけられるところはつけていきたい。基本的な考え方は地方分権で、拠点ごとにある程度、裁量権を与えて体制の変革をやりやすくする、ないしは地域に応じた形に変えやすくする。要するに全部を東京の本部から指示するわけではない、そういう形に模索していきたい」

 ■常時同時配信について

 --(毎日新聞)インターネットでの常時同時配信について。民放との窓口になる理事を置いた。これまで同時配信については民放に慎重論が強く、進んでいない印象があるが

 「会長に就任してから、常時同時配信をするなら民放とのコミュニケーションが欠かせないということで、矢継ぎ早に民放各局や新聞社を訪ねた。まずは相互の立場を理解しながらやっていかなければ、という思いがある。そういうなかで、通信と放送の融合に向けて、放送法改正を含めて、NHKとしての次の姿を整えていきたい」

 ■28年度決算は280億円の黒字

 --(幹事社・デイリースポーツ)平成28年度の決算速報値について

 「速報を公表したが、(収入から支出を引いた)事業収支差金では280億円の黒字を確保した。熊本地震の災害報道など公共放送の使命責任を果たす一方で、効率的な事業運営に努めてきた。努力の成果があらわれた良い決算ができたと思っている。今年度は28年度決算を踏まえ、経営計画達成に向けた事業運営を着実に実施していくとともに、次期経営計画の策定に取り組んでいく」

 「28年度の営業業績の確定値については、契約総数の増加は51.4万件で年間計画50万件と比べて102.9パーセント。衛星契約の増加は69.3万件で年間計画63万件と比べて109.9パーセントとなっており、経営計画で掲げた目標をいずれも達成した。引き続き、事業計画を達成できるよう取り組んでいく」

 --(朝日新聞)収支均衡というNHKのあり方を考えると、一刻も早く受信料の値下げという還元を行うべきでは

 「(収支均衡について)単年度ではなく、ある程度の期間で均衡させていくというのが公共放送、NHKとして目指す方向である。平成30年度からの次期経営計画を策定するなかで検討していく課題で、中長期的な視点に立って検討すべきで、もう少し時間を頂戴したい。さまざまな経営の課題が残っている」

 ■朝ドラ「ひよっこ」、内容は素晴らしい

 --(幹事社・デイリースポーツ)朝の連続ドラマ「ひよっこ」について、1カ月経ってどのような手応えを感じているか

 「プラスに受け止めてもらっていると考えている。私も毎日見ている。ドラマの内容は素晴らしい。私が実際にたどってきた時代に即するような形なので、追体験するような気持ちで、いろんなことを懐かしく思う」

 「オープニングの歌も気に入っている。メロディーが軽快でいい。ただ歌詞が聞き取りにくくて、歌詞を調べても意味がわからない部分がある。インターネットでは視聴率が20パーセントいくのかいかないのかで話題になっているようだが、タイムシフトを入れると20パーセントを超えている。そういう面では楽しんでいただいていると思っている」

 ■同時配信、朝日新聞の記事について物申す

 --(幹事社・デイリースポーツ)先日、総務省がネット同時配信の費用について試算を示した。NHKとしての受け止めは

 「総務省の有識者会議で、放送事業者がネット同時配信を行う際のコスト試算が示されたが、常時同時配信については法制度の整備がこれからであり、さまざまな取り組みや動向を見極め、利用者の声も聞きながら研究を進めていきたい」

 「朝日新聞の記事が、私どもの観点から言うと、事実と異なる部分があったのでこの場で申し上げたい。記事は『総務省が試算した1社あたりの初期投資が、NHKの試算した1.5パーセントである』という内容だったが、そもそもNHKが初期投資額を50億円と試算した事実はない」

 「NHKは総務省検討会では数十億と説明したことはあるが、これは総合、Eテレなど100を超える全ての放送波の常時同時配信に必要な初期投資を一斉に行う、と仮定した場合の合計額を出した話である。それにも関わらず記事では、(NHKの試算した)100を超える放送波と、(総務省が試算した)1局1放送波の試算が単純に比較されている。NHKがコストを過大に見積もっているかのような印象を与えかねないため、この場で一言解説させていただく」

 「常時同時配信については法制度の整備はこれからであり、必要な費用についてはいま具体的な数字を述べる段階ではない。いずれにせよ費用はなるべく抑えたいと考えており、さらに研究を進めていきたい」

 ■桑子アナの結婚、新聞で知る

 --(幹事社・デイリースポーツ)看板アナウンサーである桑子真帆アナウンサーが結婚するというニュースについて

 「今朝の新聞で大きな扱いだったのでびっくりしたが、おめでたい話だと思う。仕事の面でもプライベートな面でも、充実した生活を送っていただきたいと思う」

 --(同)報告は受けたのか

 「新聞で知りました」

最終更新:5/12(金) 8:05

産経新聞