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世界経済の中心はアジアへ。着実に成長するアジア諸国の今

投信1 5/12(金) 10:15配信

アジア地域の経済成長見通しは世界経済の成長率予測を上回る

国際通貨基金(IMF)は4月18日に世界経済見通し、5月9日にアジア地域経済見通しを発表しました。まず、これを参考にアジア経済の見通しを見ていきたいと思います(以下成長率の数字はIMFデータおよび予測)。

2016年は、前半にもたついた印象もあった世界経済の動向でしたが、年半ばからは米国経済の堅調さに支えられて、全体としては3.1%の成長を遂げました。IMFは、世界経済の見通しを、2017年は3.5%、2018年には3.6%の成長と予想しています。

一方、アジア地域の経済成長見通しは、世界経済の成長率予測値を上回ります。具体的には、2016年の5.3%成長に対し、2017年は5.5%の成長が予想されています(図1参照)。

昨年6月の英国の欧州連合離脱に関する国民投票後は市場調整の影響を受け、アジアの資本市場も資本流出懸念から値を下げましたが、その影響も短期的なものにとどまり、7月以降は順調に回復、株式市場も上昇傾向を取り戻しました。

11月のトランプ当選後も、規制緩和期待や景気刺激策期待が拡大したことを背景に、資金の流入は拡大傾向が続き、2017年に入っても、アジア地域への資本の流入は継続しています。加えて、アジアの多く国が、世界的な低金利や金融緩和策、財政刺激策により恩恵を受けるという点も要因としては大きいものがあります。

2017 年は世界の成長が緩やかではありますが、全体として回復することが予想される中で、アジア各国は、輸出でも恩恵を受けることも支援材料となるでしょう。

中期的にもアジアシフトが続く見込み

中期的にも、アジア経済の成長は世界経済のけん引役になるでしょう。米国経済も低成長ではありますが、着実に成長を続けるものの、成長率でいけば、アジア経済の貢献度はより大きくなると予想しています。

アジア経済は2030年までに先進7カ国グループ(G7)を上回る可能性があり、20カ国グループ(G20)の経済規模の約半分の規模に達するとの予測もあります。これは、世界経済の中心が、西洋から東洋(アジア)へとシフトしていることを示しています。このシフトに従って、アジア地域には引き続き投資資金が流入するでしょう。

日本の投資資金は、相変わらず腰が重く、動きが鈍いですが、アジアの成長を自らのポートフォリオに取り込むことは、やはり中期的に重要な課題です。ぜひ、真剣に取り組んでいただきたいと思います。

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最終更新:5/12(金) 10:15

投信1