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東大生「大変な仕事の割にコスパが悪い」 減少するキャリア官僚志望者、解決策は

AbemaTIMES 5/12(金) 17:15配信

「仕事の割に給料が安いイメージがある」

(C)AbemaTV

 きょうは国家公務員試験総合職、いわゆる「国家I種」の第1次試験の合格発表日。しかし、この“キャリア官僚の登竜門“に挑む学生は年々減少しており、今年度の志願者数は2万591人と、前年から6%も減った。これは1970年度以来、47年ぶりの低水準だ。直近のピークだった1996年度の約4万5000人と比べると、ほぼ半減したことになる。また、都内のある公務員試験予備校によると、国家公務員対策の受講者数は、約2割減だったという。一方、今年度の申込者のうち、女性の割合は35.1%と、6年連続で3割を超え、過去最高を記録している。

 キャリア官僚とは、国家公務員30万人のうち、各省の事務次官を頂点とする、およそ1万5000人ほどの人たちのことを指す。政策を作ったり、国会質問に対応したり、予算案を作成するのが主な業務で、試験の合格者たちは将来の幹部候補生だ。

 そんなキャリア官僚という職業が不人気になった理由の一つとされているのが、長時間労働だ。国会の開会中は深夜勤務も当たり前で、国会答弁への対応に追われる。国会中継で大臣の後ろを駆け回るイメージとも相まって、敬遠する学生が増えているようだ。

 毎年「国家I種」試験の合格者を多数輩出する東大前で学生に話を聞くと、

 「父も官僚なので子どもの頃から憧れてるんですけど、仕事の割に給料が安いイメージがある。周りの友達も外資など、民間企業に行く人が多くて、公務員志望はあまりいません」
 「なるのが大変な割には外資や大手銀行に比べて給料がよくないので、ちょっとコスパが悪いのかなって」
 「気持ちが強い人じゃない仕事だと思う。薄給だけれど、仕事はそれなりに大変」

 と、あまり良いイメージを持たれていないようだ。

 そんなキャリア官僚の実態について、元経済産業省に15年間勤務した後、ベンチャー企業を立ち上げた伊藤慎介氏に話を聞いた。

 伊藤氏は「裏方の仕事に近く、実態がなかなか詳らかにされないので、批判の対象になりやすいと思う。森友学園の問題などを見ていても、何か裏で悪いこといっぱいしてるのかなっていう、イメージが付きやすい仕事なのだと思う」と話し、自身の官僚時代を振り返って「外部からのイメージは悪いと感じていました。誤解されている気がしたし、親戚からも“給料いいんでしょ?“って言われました」と苦笑する。

 給与についても、「実際は、45歳を過ぎて課長になって、やっと1000万円に届くかなというくらいで、民間の大企業で働いたほうがもらえるかなと思う。よく言われる官舎についても、かなり偉くならないと、23区内のいい官舎には住めない。私も入省当時、神奈川県の金沢八景や東村山などの物件を勧められたが、1、2年目のものすごく残業多い時期に、通勤に片道2時間もかけるわけにはいかないので…」。

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最終更新:5/12(金) 17:15

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