ここから本文です

スカート/ミツメ/トリプルファイヤー【第六回 月光密造の夜】“東京インディー三銃士”の再々集結

5/12(金) 11:59配信

Billboard Japan

 スカート、ミツメ、トリプルファイヤーが、2017年5月2日に【第六回 月光密造の夜 キネマ倶楽部編】を開催した。元々はスカートのイベントだった【月光密造の夜】だが、主催の澤部渡(vo,g)曰く「ミツメとトリプルファイヤーを呼んだらとても上手くハマって、そのまま乗っ取られるという」事態に。“東京インディー三銃士”と称される同年代3組のイベントとなってからは3回目を迎え、今回はそれぞれのカヴァー音源を収録したコンピレーション・アルバム『密造盤』のデラックス・エディションも販売された。

【第六回 月光密造の夜】写真(全10枚)

 鶯谷駅近く、ラブホテルの建ち並ぶ街にあるキネマ倶楽部は、グランド・キャバレーだった建物がそのまま使用されているため、内装は“大正ロマン”風、構造も風変わり。メイン・ステージ向かって左端と弧を描く二階席の間、中二階に位置するところにも小さなステージがあるのだが、この日はそこにDJブースが設置。幕間には臼山田洋オーケストラが立ち、RCサクセション、山下達郎、松崎しげるなどから、清酒『黄桜』のCMソング、アニメ『機動戦士ガンダム』の「翔べ!ガンダム」まで、レトロ且つユニークなプレイリストを披露した。

【トリプルファイヤー】月光に似た奇妙な明るさ

 DJブースの背後、重そうなカーテンを最初に開けたのは、遊び心に溢れたリリックをソリッドなサウンドに乗せる4人組バンド、トリプルファイヤー。階段を降りてメイン・ステージに立った吉田靖直(vo)が「【月光密造の夜】にようこそ」と発すると、鳥居真道(g)、山本慶幸(b)、大垣翔(dr)がタイミングよく音を鳴らし始める。初っ端から放たれたのは<ロックはもう終わってる>という言葉、タイトルは「SEXはダサい」である。

 こんな楽曲を出だしに持ってきておきながら、「鶯谷と言えば“性産業”……すごい僕は雰囲気が好きなんですけど」と口火を切った吉田。そんな彼の才能は音楽だけに留まらず、4月に出演したテレビ朝日系『タモリ倶楽部』では、あのタモリから「お笑いをやった方がいい」と薦められる一幕も。常に予想の裏を行き、例えば「ジミヘンドリクスエクスペリエンス」では<ドストエフスキーを読んだことがあるか>という部分を「ギンズバーグ」に変更したり、「銀行に行った日」が終わるや否や謎のタイミングで「こんばんは」と挨拶したりと、その場の思いつきで言葉を紡ぐことも多い。

 その後、鳥居のギターアレンジが印象的なミツメ「三角定規」のカヴァーを演奏。トリプルファイヤーにはあまりないメロディアスな楽曲を歌い終えた吉田は「自分で歌ってるとすごい上手く聞こえるんですよね。だから録音したの聴くとびっくりする……まあ人よりちょっと上手いくらいなんですけど」と照れ笑い。ラスト「カモン」では「2階こんなもんじゃないだろ!【月光密造】のみんな! 両手上げて! 体揺らせ!」などと煽り続けながらも、やはり素直にはノリにくいという絶妙な空気感を作り上げ、「次はミツメです」の言葉を残しステージから去っていった。

1/3ページ

最終更新:5/12(金) 12:12
Billboard Japan

Yahoo!ニュースからのお知らせ