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松くい虫、被害総点検 虹の松原

5/12(金) 11:04配信

佐賀新聞

民有地も注意呼び掛け

 国の特別名勝・唐津市の虹の松原で11日、松くい虫の被害を減らす総点検があった。県森林病害虫等防除連絡協議会(事務局・県林業課)が開き、行政関係者やボランティアら約50人が参加。同協議会は昨年度の被害木の発生状況から「周辺民有地の松も注意が必要」としている。

 松を枯らすのは、線虫のマツノザイセンチュウ(体長1ミリ)。衰弱した松に産卵するカミキリ虫がこの線虫を媒介することで、松くい虫被害が拡大する。

 6班に分かれ、1時間半ほど松原を調査。感染源となる枯死した松871本を確認し、目印としてテープを巻き付けた。年度内に国の佐賀森林管理署が伐採し、焼却処分していく。

 虹の松原の松くい虫被害は1992年度の2334本をピークに減少。近年は2011年度から200本台で推移し、15年度は97本まで減少した。だが、昨年度は主に浜玉町側で228本を確認、周辺民有地の松から被害が拡大したとみている。

 元森林総合研究所九州支所長で同協議会の吉田成章会長(71)は「被害木を50本以下に抑えたい。松原から2キロぐらいの範囲では、庭の松が枯れたら市や県に連絡を」と呼び掛ける。

 6月2日には予防のため、ヘリコプターを使った薬剤散布を予定している。

最終更新:5/12(金) 11:04
佐賀新聞