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投票にいけば若者の勝利は目前?東京の有権者数を調べてみたら、若者がたくさんいた事実

5/12(金) 7:00配信

選挙ドットコム

投票にいけば若者の勝利は目前?東京の有権者数を調べてみたら、若者がたくさんいた事実

少子高齢化の進行で、有権者に占める高齢者の割合が増加し、高齢者層の政治への影響力が増大する現象を「シルバー民主主義(デモクラシー)」と呼ぶことがあります。シルバー民主主義では、少数派である若者よりも、多数派である高齢者に配慮した政策が優先され、その結果、若者たちの政治への参加意欲が失われていく、といった主張もあります。

都議会議員選挙に向けて若者の政治参加を促進していくためにも、東京都におけるシルバー民主主義の実態を確認してみましょう。

有権者数で見ると… 実は60代よりも多い10代、20代有権者

図表1は、昨年行われた東京都知事選挙について、横軸に有権者数、縦軸に投票率をとり、バブル(丸)の大きさで推定投票者数を表しています。なお、有権者数は2016年1月の日本人人口を、投票率は東京都選挙管理委員会の発表した都知事選挙での年齢別投票率(推定値)を用いています。

早速、年齢別の有権者数を比較してみましょう。グラフでは、右に行くほど有権者数が多いことを表しています。最も有権者が多いのは40代有権者(270万人)であり、続いて70歳以上の有権者(212万人)となっています。

ここで注目したいのが、10代・20代の有権者です(10代有権者は18歳と19歳のみのため、20代有権者と一緒に集計します)。東京都における10代・20代の有権者数は172万人。60代有権者(156万人)や、50代有権者(約160万人)よりも多いことが分かります。

そう、有権者数だけに注目すると、「東京都では選挙に参加できる若者が他の世代よりも少ないから、シルバー民主主義によって高齢者の優遇が起こっている」とは言えないのです。

一転、投票者数でははっきりと表れるシルバー民主主義が生まれる環境

とは言え、このことはあくまで有権者数に限った話です。実際に投票した人の数を比較してみると、また違った側面が浮かび上がります。

昨年の都知事選挙における推定投票者数を表すバブルの大きさ(吹き出しの数字)を比較してみましょう。最も多く投票したのは70歳以上の有権者(140万人)であり、次いで40代有権者(129万人)、60代有権者(116万人)であることが分かります。

有権者数では60代有権者よりも人数の多かった10代・20代有権者の投票者数は67万人。他のどの世代よりも少なく、60代投票者数の6割弱となっています。シルバー民主主義は、選挙に当選したい政治家が、多数派である高齢者層に配慮した政策を優先的に打ち出すことで、少数派である若年・中年層の意見が政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされています。

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最終更新:5/12(金) 7:00
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