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利用者が減少するラブホテル、ホテル不足の救世主になり得る?

AbemaTIMES 5/12(金) 21:30配信

ラブホテルのイメージはよくなった?

(C)AbemaTV

 朝日新聞によると、国内最大級の宿泊予約サイト「楽天トラベル」とラブホテル検索サイトの大手が提携を協議中だという。この提携が結ばれると、楽天トラベルにラブホテルの情報が掲載されるということで注目が集まっている。

 街中でラブホテルの印象を聞いてみると、「汚いところ」「下品」といった意見がある一方で、「最近はきれい」「ゴージャス」「スーパーと同じで、普通にあるもの」「昔ほど悪いイメージはない」と、従来の暗いイメージから大分変わってきているという意見も多い。

 今年1月リニューアルした福岡県・博多のラブホテル「HOTEL&SWEETS FUKUOKA」では、新たな客層を開拓するために約1億5000万円をかけて改装。ラブホテルには見えないロビー、そしてフロントの横には食べ放題のスイーツが並ぶショーケースが設置されている。さらに専任のパティシエがスイーツを手作りしている姿も。部屋は白を基調に窓から光が差し込み、インテリアもラブホテルとは思えないほど洗練されている。

 このホテルが狙うのは、女性同士の旅行客やビジネス客だ。代表取締役の森藤紳介氏は「若い世代の人に使ってもらうということで、“ラブホテル”っていう言葉のイメージを変えていきたい。この若い世代が良いイメージを持ってなかったら将来的に使ってもらえないなと思ったので。今までの『ラブホテル感』は逆になくていいのかなと。こういう感じにしたから(客が)バンバン来るだろうなというつもりではなくて、ちょっとずつこういうスタイルを浸透させていきたいなという感じです。ある意味チャレンジなんです」と語る。

ラブホテルがホテル不足の救世主に?

 ラブホテルの利用者が減少していることについて、ラブホテル評論家の日向琴子氏は「ラブホテルには風営法と旅館業法のものがあって、確かに風営法の方は減っているという印象。旅館業法で建てられるラブホテルは増えているので、一概には減っているとは言えない。しかし少子高齢化や、今の若い子はお金がないことも多いので、そういった意味で減少している可能性は考えられる」とコメントする。

 また、“性経験のない未婚者の割合”つまり“童貞率”がラブホテル利用者の減少に結びついているという見方もある。18~19歳の童貞率は2005年の60.7%に比べ、2015年には72.8%と上昇しており、20~24歳そして25~29歳を見ても右肩上がりとなっている。(国立社会保障・人口問題研究所調べ)

 ただ、ラブホテルの利用率が下がっているなかで、一般的なホテルの稼働率は増加傾向にある。みずほ総合研究所によると、2020年に訪日外国人が約4000万人来ると仮定した場合、およそ4万4000室が不足すると言われている。だからこそ、ラブホテルを外国人旅行者に対して勧めるのは理にかなっているというわけだ。

 ちなみに、ホテルの客室稼働率を見てみると、ビジネスホテルの74.4%、シティホテルの78.8%に対して、ラブホテルは40.0%と顕著に低い。(日本中小ホテル旅館協同組合調べ)

 日向氏も「政府が後押ししてラブホテルを旅館業法のホテルにしましょう、という支援をする動きもある。先日京都に行った際に、外国人利用者が多くて、ラブホテルも満室で日本人が泊まれない、なんてこともあった」と補足する。

 2016年2月には、日本中小ホテル協同組合が政府に対して「ラブホテルの活用」を訴えている。その結果、同年4月に厚生労働省が日本政策金融公庫へ「ラブホテル改装に特段の配慮を」と通知した。

 日向氏によると、ラブホテル業界の経営者が直面している問題として「従来のイメージ通りのラブホテルを提供するのか、従来のいかがわしいイメージをそぎ落としていくのか、意見が分かれている」という。

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最終更新:5/12(金) 21:49

AbemaTIMES