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学校史切り取り拡大に職員戸惑い 福井県内被害1100ページ以上に

福井新聞ONLINE 5/12(金) 8:45配信

 福井県など各地の図書館で学校史のページが切り取られていた問題で、福井県内の被害は10館の約130冊に及んでいたことが11日、福井新聞の調べで分かった。いったい誰が何の目的で、住民共有の貴重な資料を破損する心ない行為に及んだのか。次々発覚する被害の背景は見えないままで、職員は「よっぽど思い出が欲しくなったのか」「何かに悪用されているのでは」と戸惑いを募らせる。各図書館は再発防止のため、学校史を書庫に移したり、警備を強化したりするなど対策を講じている。

【写真】⇒学校史を閉架書庫に移し、空きができた書棚

 県内の学校史の切り取り被害はこれまで、福井県立図書館の93冊をはじめ、坂井市立三国図書館4冊、鯖江市図書館1冊が確認されていた。新たに、福井市立で11冊、勝山市立で6冊、越前市中央で5、6冊、鯖江市で4冊、越前町立織田分館で3冊、敦賀市立で2冊、永平寺町立で2冊、若狭町立三方館で1冊が発覚した。被害は合計で1100ページ以上に広がった。

 被害に遭った時期はいずれも不明。10図書館とも警察への被害届は出していないが、器物損壊罪に当たるため、一部の館は今後の提出を検討している。

 ページの根元から破り取られたり、カッターのような刃物で写真のみが切り抜かれたりと、被害状況はさまざま。学校史の発行年、切り取られたページがいつの時代の記録かにもばらつきがある。最も被害の多かった県立図書館の93冊は、閲覧用と貸し出し用の両方が含まれていた。

 おおむね共通するのは、卒業記念や学校生活の記録など写真のページが狙われている点。勝山市立図書館の中村龍央館長は「自分史を作るなどの個人的な用途が考えられるのでは」と推察。鯖江市図書館の早苗忍館長は「欲しいページはコピーすればいいのに、いたずらとしか思えない。学校に恨みでもあるのか。みんなの貴重な財産なので、絶対にやめてもらいたい」と憤る。

最終更新:5/12(金) 8:45

福井新聞ONLINE