ここから本文です

川崎1500安打「知らなかった」 超人的プラス思考、昇格後10勝2敗 記念Tシャツ「球団が勝手に…僕が作りたい」

西日本スポーツ 5/12(金) 6:01配信

 待ってろイヌワシ! 川崎宗則内野手(35)が6年ぶりの古巣で日米通算1500安打を達成した。復帰後初のマルチ安打で節目の記録に到達すると猛打賞もマーク。4月下旬まで勢いを欠いていたチームは、川崎の1軍昇格後10勝2敗となった。今季3度目の4連勝、最多の貯金9で首位楽天との2・5ゲーム差をキープしたまま、13日から川崎にとっては復帰後初となる直接対決に臨む。

【写真】篠田麻里子「熱女魂」でワンバン始球式

 日本と、海の向こうで積み上げた節目の安打に、自らが驚いた。3回。先頭の川崎が、ディクソンの外角直球を中前へはじき返した。一塁へ到達すると、センターのビジョンに「日米通算1500安打達成」の表示。思わず右手を上げると、慌てたようにヘルメットを脱ぎ、観客席へおじぎを繰り返した。

 「知らなかった。最初はこうやって(手を上げて)たけど、やばい、ジャパニーズスタイルだと思って(おじぎをした)。自分がまさか1499本なんて知らなかったんで」

 3年目だった2002年6月に、この時も外国人の近鉄パウエルからプロ初安打を放った。そこから15年。日本で1350本、米国で150本を積み上げた。そんな重みも人ごとのように興味はない。「1999安打でも引退できる自信がある。こだわりはない」。目の前の一試合、一球一打を楽しむスタイルは、言動とともにブレず、日本球界復帰後はさらに強さを増している。

 そのスタイルが超人的なプラス思考を生む。初回に復帰後初長打の二塁打、5回に左前打を放ち、パ・リーグで歴代24位タイとなる117度目の猛打賞を記録。「最近振れてきた? 振れなかったことなんてないよ。調子が悪かったことも、人生で一回もない。打てないのは、僕の技術よりも相手の投手がいいだけ」。そのポジティブさは、ナインにも伝わる。

 初回から6イニング連続で得点圏に走者を進めながら犠飛と相手ミスによる2点しか奪えなかった重いムードの中、7回に不振の柳田に二塁打が飛び出すなど、4連打、2発の猛攻で5点を奪い試合を決めた。「後輩が打ってくれるのはうれしいよね。みんな一生懸命練習しているし」。合流前に貯金1だったチームは、川崎の昇格後10勝2敗。工藤監督も「ベンチでも選手に『いい凡打だったよ』とか声を掛けてくれている」とその大きな効果を喜ぶ。

 試合後には早速、バンデンハークが1500安打の記念Tシャツを着てお立ち台に立った。これには「球団が勝手に作ったんで分かりません。俺は好きじゃない。僕が作りたい。イライラしてます」とチクリ。チームをただ明るく照らすだけでなく、社交辞令も裏表もない男が、日本一奪回に必要不可欠な存在となる。

西日本スポーツ

最終更新:5/12(金) 6:01

西日本スポーツ

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合5/30(火) 15:15