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「1時間で300枚くらい撮りますよ」小3の写真家が個展 “アシスタント”はおじいちゃん 1歳から一眼レフ手に 福岡市

西日本新聞 5/12(金) 10:52配信

 1歳の頃からデジタル一眼レフカメラで撮影を続ける松島小3年、西田莉桜(りお)さん(8)=福岡市東区=の写真展が15~21日、同市・天神のアクロス福岡で開かれる。2歳から「成長の記録」として毎年続け、今回で8回目。おじいちゃんで“アシスタント”の昭滋さん(57)に見守られながら、着々と腕を磨いている。

⇒【画像】西田莉桜さんが鳥居を幻想的に写した「櫛田神社稲荷鳥居」

 「歯が2本出てる」。被写体にレンズを向けると、あどけない表情がキリッと引き締まった。5月上旬、久山町の「トリアスふれあい動物園」に、カメラを首から下げてラマやマーラを追う莉桜さんの姿があった。「1時間で300枚くらい撮りますよ」。遠目に見守る昭滋さんが目尻を下げる。

 昭滋さんにとって莉桜さんは初孫。写真が趣味の祖父にカメラを向けられ育った莉桜さんは、1歳で撮ることに興味を示し始めた。オート撮影機能を使い、ネコやウサギなど、目についた被写体を思うままに撮影し、2歳の誕生日に飲食店の壁を使った初めての作品展を開いてもらった。

 3歳になると、立ったり座ったりしながら動きのある写真を撮るように。菜の花畑の端にぽつんと咲く一輪を捉えた「ひとりぼっち」(3歳)▽青空に浮かぶ雲を背にクモの巣がいっぱいに広がる「くもにくも」(6歳)-など、作品はどれもストーリー性がある。

 昨年11月に博多区の櫛田神社で捉えた「櫛田神社稲荷鳥居」は、ライトアップされた幾重にも連なる鳥居を魚眼レンズで撮影。目線の低さを生かして円状にゆがませた鳥居の奥に、吸い込まれるような参拝者の姿を写し込んだ。

 週末や夜間の「撮影会」では、莉桜さんの要求に応じて、昭滋さんがレンズを魚眼や望遠マクロに付け替える。「ただし、三脚は使わない。(構図が)設置する僕の意志になってしまうので」と昭滋さん。最近は、川を画面に斜めに配置するなど、全体の構図を考えた作品が増えた。小学1年の妹の桃華(ももか)さん(6)も昨夏、お姉ちゃんのまねをしてカメラを始めたという。

 第8回写真展には「櫛田神社稲荷鳥居」など福岡の催事や風物詩を写した約20点が並ぶ。昭滋さんは「人見知りが強い孫娘だけど、感受性が豊かで、写真では自分の感情が出せる。将来は一緒に作品展をやりたい」と笑顔。莉桜さんは「(将来は)保育園の先生になって、写真も続けたい」と小さな声ではにかんだ。

=2017/05/12付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/12(金) 11:32

西日本新聞