ここから本文です

専用ミシンの音「すげー」 児童ら畳職人の技を見学

5/12(金) 12:07配信

カナロコ by 神奈川新聞

 畳が再び色鮮やかに-。畳文化や職人の伝統的な仕事を子どもたちに知ってもらおうと、横浜市立大鳥小学校(同市中区本牧町)多目的室の畳替えが11日、始まった。興味津々に見守った児童たちは、時折感嘆の声を上げていた。

 海老名畳店(同区)の4代目店主である吉野裕一さん(51)が2014年に畳28畳を寄贈。約3年たったため、畳替えをすることになった。12日までの作業には、職人のネットワークづくりを目指した組織「畳屋道場」に加盟する、20~30代の若手も練習を兼ねて他県から手伝いに来ている。

 今回行われたのは、表面を剥がし、日に焼けていない裏面を表に張り直す「裏返し」という作業。再び青い畳に変わり、その分長く使うことができる。一畳分にかかる時間は30分ほどだが、でこぼこした箇所を直したり、わらを詰め直したりすると1時間近くかかる。「目に見える部分ではないが、そこに手間をかけることで、最終的な仕上がりの良しあしを左右する」。吉野さんがこだわる部分だ。

 児童らがクラスごとに作業を見学。道具の名前や仕事について質問したり、張り替えられた畳をなでたりした。畳用ミシンの大きな音には、「すげー」と驚いた様子。多目的室は主に茶道の授業で使われており、6年生の女子児童は「きれいになった畳でお茶をするのが楽しみです」と笑顔を見せた。

 吉野さんは「子どもらしく自由に遊んで使ってほしい。自宅に畳がない子も、触り心地や寝転がったときの気持ちよさを覚えてくれたらうれしい」と話す。一方で、国産イグサの生産量減少を危惧し「高品質の材料や技術を、次の世代につなげていかなければ」と決意を見せた。

Yahoo!ニュースからのお知らせ