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リニアは今:トンネル掘削へ準備工事 「神奈川県駅」西側、5月中旬着工

5/12(金) 14:57配信

カナロコ by 神奈川新聞

 リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)西側のトンネルを掘削する準備工事が今月中旬から、相模原市緑区の橋本駅近くで始まる。JR東海などが4月末に開いた説明会で工事概要を説明し、住民からは工事車両の交通安全対策や騒音、振動を不安視する質問が相次いだ。東京・品川と名古屋間を最短40分で結び、2027年に開業する計画で、同市内で始まる最初の工事となる。

 JR東海によると、神奈川県駅は移転予定の県立相原高校(同市緑区橋本2丁目)の敷地地下約30メートルに設置される。今回の工事は同駅西端部の国道16号に面した場所で行われる。

 トンネルをシールド掘削する発進基地を設ける前段階の工事で、来年3月末までに立て坑を掘るための土留めの壁を造る。縦約30メートル、横20メートルの立て坑輪郭部に深さ約30メートルまでH鋼(鋼鉄)を打ち込み、今後掘削する際に周囲の地盤変状を防ぐ。

 JR東海と施工業者のジェイアール東海建設は4月22、28の両日、住民説明会を開催した。28日の参加者によると、事業や工事概要、1日最多100台とされる工事用車両の運行計画や安全対策について説明し、約2時間近く質疑応答が続いた。

 近くの小中学校に子どもが通う住民からは「通学路を変更する必要があるかもしれない」と、登下校時の交通安全対策について質問や意見が集中。騒音や振動問題のほか、周囲の渋滞を懸念する声も上がった。JR側は、警備員の適切な配置や周辺道路に待機車両が出ないよう対策を取ることなどを説明した。

 また、市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」は10日、市と市教育委員会へ安全対策を求め公開質問状を提出した。

 同市内の区間は延長23キロ。川崎市宮前区では3月末、リニア中央新幹線梶ケ谷非常口の起工式が行われている。