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大阪キタの名ハコ、バナナホールが10年ぶりに復活

Lmaga.jp 5/12(金) 8:00配信

まだライブハウスが今ほどに当たり前の存在ではなかった1981年にオープンし、大阪・キタを代表するハコとして親しまれてきた「バナナホール」。2007年には惜しまれつつ25年以上に及ぶ歴史に幕を閉じ、その場所で現在は「umeda TRAD(元umeda AKASO)」が運営されているが、10年の時を経ておなじく堂山町エリア内に移転し、今年4月1日に復活。

【写真】「出演者に快適に過ごしてもらいたい」と力を入れた楽屋

その名の通りにイエローを基調としたロゴ、トレードマークだったフロアに置かれた樽、ステージ上の照明の一部などは元の場所から引き継ぎながら、新しさと懐かしさが同居した音空間に生まれ変わっている。本格的な再始動に向けてさらなる音響の調整などの準備が着々と進むなか、代表の高木健至さん、現在のビルを所有する同和観光株式会社の八城昌博さん、店長兼ブッキングマネージャーの今富一機さんに話を聞いた。

取材・文/吉本秀純

──81年にバナナホールがオープンした当時というのは、大阪でもまだまだライブハウスは数少ないものだったと思うのですが。

高木「そうですね。梅田ではほかにはバーボンハウスくらいでしたかね。で、前のバナナホールの隣の隣にバラードというライブハウスもあったんですが、そちらを経営されていたのが同和観光さんだったんですよ」

八城「最初はバラードを復活させようと考えていたんですが、高木さんに相談したところ『もう一度バナナホールをやりたい』という想いを知って。バナナホールの方が知名度も高かったので、ぜひ復活させようと決意しました」

──最初期のバナナホールというのは、どのような出演者が多かったんですか?

高木「もともと最初はジャズ系のハウス・バンドを入れていたんですよね。でも、それだけでは人が入りませんので、イベンターさんとかいろんな方と知り合いになりながら、ボチボチとスケジュールを埋めていったんです。世間的なイメージとしますと、やっぱりアコースティック系のライブハウスというイメージが強いと思うんですけど・・・(実際には)そんなこともなかったんですよ(笑)」

──そうですね(笑)。ブルースやアコースティック色の強い音もちゃんと映えるハコという印象は強くありましたが、90年代以降は若いロック・バンドが主流だったイメージですし。

今富「僕は93年くらいまでバナナホールで働いて、その後にギタリストとして在籍していた太陽の塔というバンドでメジャー・デビューして上京したんですけど。当時仲の良かったオセロケッツにしても、キュリオにしても、タートルズにしても、みんなバナナホールに出演していましたね」

──メジャー・デビュー前のグレイプバインなども関わりが深かった記憶があります。

今富「そうですね。グレイプバインはバナナホールのレーベルから1枚CDを出していましたから」

──ほかにもBEGINなど、ゆかりの深いバンドを挙げ始めるとキリがないと思いますが。

今富「90年代より前の世代では、個人的には僕が高校生の頃にKATZE(※88年にデビューし91年に解散)というバンドがいて。それが僕がバナナホールに最初に観に行ったバンドだったんですけど、解散するときにフェスティバルホールでの一番最後の公演の前にバナナホールでシークレットライブをやったのが忘れられないですね。酸欠で倒れた人を運ぶのが大変でしたけど(笑)」

音響や照明にも旧バナナホールを支えてきたスタッフが集結し、あらゆるジャンルに対応してきたバナナホールならではの音の良さは健在。また、「出演者の人たちにとっていかに使いやすいかどうかを第一に考えてきた」という高木さんの言葉通りに、ステージと直結した楽屋の快適さ(※写真参照)とともに、以前と同様にピアノが常設されるようになることもミュージシャンにとっては嬉しいところ。すでにBEGIN(5/20チケット発売)をはじめとして、RYO the SKYWALKERらが出演するダンスホール・レゲエのイベントやアイドルのライブなども続々と決定しており、大阪・キタの音の発信源として改めて存在感を増してくるに違いない。

──今後のスケジュールの本格化が楽しみですが、新生バナナホールならではの特徴などを改めて聞かせてもらえますか?

今富「ライブハウスなのでもちろん音楽がメインなんですけど、飲食にも力を入れたいですね。以前のバナナホールは実際にメニューにステーキやコース料理もあったり、ボトル・キープも出来ましたんで。しっかり美味しいものを食べたり飲んだりしながら、いいライブも楽しめるという形にしていければと思っています。キャパ的にもオールスタンディングで500人という規模は今の大阪になかったですし、椅子を出して230、テーブル席で約130にも出来るので、アコースティック系の落ち着いて聴く音楽は、テーブル席でお酒や料理と一緒に楽しんでもらえます」

八城「ライブに合わせてメニューも変えていければと考えていまして。スタンディングの時でも300円フードと600円フードを用意して、600円のチケットでドリンクに替えてもらってもいいし、300円フードを2つ選ぶこともできるようにして、食べてもらえる雰囲気を作ろうと思っています」

──では、最後は代表の高木さんからお願いします。

高木「これまでに縁のあったミュージシャンはもちろんですが、前のバナナホールには出ていなかったような、新しい人にもドンドンと出演してほしいと思っています。こっちも刺激になりますし、出演する側も来たことのない小屋でやるというのはものすごくテンションが上がることだと思うので。どういう方向性でいくかはまだわからないですけど、バナナホールでしか体験できない音というか、出演者もお客さんも今までに聴いたことのないような音を出せるハコにしていければと。前のバナナホールは25年続けましたので、ココでは少なくとも30年はやろうと思ってます(笑)」

最終更新:5/12(金) 13:13

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