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40万人のデータ蓄積に着目 世界有数の製薬大手グラクソ・スミスクライン、沖縄で研究開発へ

沖縄タイムス 5/12(金) 8:05配信

 イギリスに本社を置く世界有数規模のグローバル製薬企業グラクソ・スミスクライン(GSK)日本法人のフィリップ・フォシェ会長は11日、那覇市医師会のLHR(生涯健康記録)システムを活用し、沖縄県内で医薬品やワクチンの研究開発を行うことを明らかにした。フォシェ会長は県庁に翁長雄志知事を訪ね、「LHRに興味がある。県と力を合わせやっていきたい」と述べた。

 会談後、記者団の取材に応じたフォシェ会長は「現時点で詳細を言える段階ではない」とした上で「LHRのデータは非常に貴重なもの。長年蓄積されたデータを解析することで、いろいろな疾患などが見えてくる」と指摘した。

 その上で「ひとつのモデル構築につながる可能性もある。県民の健康にとっても良いプロジェクトになると思うので、一緒に研究していきたい」と話した。

 LHRシステムは個人の定期健診や臨床検査などの結果を一元管理し、効率的な診療などに役立てる仕組み。2000年から始まり、現在は約40万人のデータ蓄積がある。患者が別の医療機関を訪れても診療歴がすぐに分かるなどの利点があるほか、匿名化したデータを使った研究や創薬開発なども想定されている。

 GSKは売上高約4兆1555億円(2016年実績)で、約150カ国でビジネスを展開。医療用医薬品やワクチン、ヘルスケアなど数十億に及ぶ製品を生産している。主要製品に入れ歯洗浄剤「ポリデント」、風邪薬「コンタック」などがある。

最終更新:5/12(金) 8:05

沖縄タイムス