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透析患者急増、沖縄の八重山地域ピンチ 旅行者受け入れ困難な病院も

沖縄タイムス 5/12(金) 12:40配信

 沖縄県八重山地域の人工透析患者数が4月末時点で昨年比10人増の169人となり、透析設備のある石垣市内3病院で安全に受け入れられる患者数を超えたことが11日分かった。人工透析が必要な患者や高齢者、要介護者が増加する一方、各病院で設備や人員が不足。旅行者の透析受け入れを当面中止する病院も出るなど、事態は深刻化している。

 同日の八重山透析連絡協議会で報告された。同地域の透析医療は県立八重山病院、石垣島徳洲会病院、よなは医院で担う。3施設で最大176人の受け入れが可能だが、機器や人員などを考慮して安全に運用できる能力は166人という。

 よなは医院の与那覇朝樹院長によると、八重山の患者数はここ数年、160人前後で推移していたが、昨年末から地元患者を中心に急増。3施設の透析ベッドやスタッフ数では足りない状況だ。

 同院は「短期的対策」として透析機器を2台追加導入し、6月以降の受け入れを増やすが、年内には新たな透析患者が17人ほど増える見込みで「観光客の旅行透析は当面断らざるを得ない」としている。

 観光が好調で旅行透析の需要も増える中、唯一の受け入れ先となる石垣島徳洲会病院への負担増も懸念されている。与那覇院長は「このままでは島内で透析医療を受けられない方が出てくる」とし、透析スタッフや施設拡充のほか、早期発見・治療に向けた住民への意識付けの必要性を訴えた。

最終更新:5/12(金) 15:10

沖縄タイムス