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白山麓でヒツジ初飼育 11匹、石川産ラム肉へ弾み

5/12(金) 2:12配信

北國新聞社

 白山麓でヒツジを繁殖させるプロジェクトで、白山市瀬木野町の浦久美子さん(66)が地元農家として初めて飼育に取り組んでいる。乳牛を40年飼育してきた経験を買われ、昨秋、子ヒツジ11匹を預かった。生育は順調で、来月には同市木滑(きなめり)地区で繁殖のため放牧する予定となっており、石川県産の子ヒツジ肉(ラム肉)の本格生産へ弾みがつきそうだ。

 白山麓の地元住民でつくるグループは3年前から県立大と連携し、木滑にある耕作放棄地を放牧地として活用して、ヒツジの飼育に取り組んできた。子ヒツジは毎春、岐阜県の牧場から購入していたが、自前で繁殖させようと昨年6月、白山麓羊推進協議会を設立した。

 子ヒツジの「育て親」として白羽の矢が立ったのが、鳥越地区で夫邦夫さん(69)とともに約40年間、30頭の乳牛を飼育してきた浦さんだった。

 3年前に邦夫さんがけがで引退した後、牛は手放していたが、畜産動物を扱うノウハウを持っており、牛の畜舎がほぼそのままヒツジの飼育に利用できることから、協議会として飼育を依頼することにした。

 生後8~9カ月のサフォーク種の雄1匹、メス10匹は昨年11月、浦さんの畜舎へ移された。浦さんは、県立大の石田元彦教授のアドバイスを受けながら、朝夕の餌やりや畜舎の掃除に汗を流している。

 当初は30キロ程だった子ヒツジはすくすくと大きくなり、60~80キロほどに育った。13日には県立大の学生グループが畜舎で毛刈りを行い、6月初旬をめどに木滑の放牧地へ移す。冬には畜舎に戻り、お産をする。「元気な状態で放牧場へ引き渡し、お産もしっかり見届けたい」と浦さんは意気込んでいる。

 協議会は羊毛や羊乳の加工品開発、販売にも取り組む。将来的には山麓で100匹以上の飼育、年間60匹の出荷を計画しており、放牧地の拡大を目指す

北國新聞社

最終更新:5/12(金) 2:37
北國新聞社