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鹿島を最後まで苦しめたムアントン、アジアで快進撃を見せる“タイの雄”の次なる相手は川崎

SOCCER KING 5/12(金) 2:49配信

「ムアントン、カシマに1-2で惜敗。グループ2位通過で、次はカワサキと対戦――」。10日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ最終節、鹿島アントラーズ対ムアントン・ユナイテッド(タイ)の一戦が終わるとすぐ、タイの大手紙「サイアムスポーツ」はアジアの舞台で快進撃を見せる自国クラブの戦いを速報で伝えた。

 鹿島、ムアントン、蔚山現代(韓国)、ブリスベン・ロアー(オーストラリア)の入ったグループEは、前節までにムアントンと鹿島の決勝トーナメント進出がすでに決定。最終節は首位通過をかけての直接対決となり、鹿島が鈴木佑磨の2ゴールによりアウェイで敗れたムアントンにリベンジを果たす格好となった。

 ムアントンは首位通過こそならなかったものの、前節までは無敗で首位をキープする堂々たる戦いでクラブ史上初となる決勝トーナメント進出。おそらく大会前にムアントンのグループステージ突破を予想した者は少数派で、今大会のサプライズの一つと言えるだろう。

 タイ勢の決勝トーナメント進出は、2013年にベスト8まで進んだブリーラム・ユナイテッド以来。2013年のブリーラムは1勝1敗4分とドローを重ねて2位に滑り込んだのに対し、今季のムアントンは3勝1敗2分と力強さを感じさせる。なかでも今年7月から北海道コンサドーレ札幌に加入するチャナティップ・ソングラシンは、グループステージ3試合でマン・オブ・ザ・マッチとその実力を証明している。

 J1でプレーする初のタイ人選手となるチャナティップへの関心はタイ国内でも非常に高い。この試合でマン・オブ・ザ・マッチとなった鹿島の鈴木が試合後にチャナティップを評し、「本当にいい選手で、技術は素晴らしい。僕の立場で言えることではないが、(J1でも)きっとできるのではないか」と語ったこともタイでは大きく報じられている。

 タイでの報道を借りて冒頭に記したように、ムアントンは決勝トーナメント初戦で川崎フロンターレと対戦する。タチャタワン・スリーパーン監督はタイのメディアの質問に対して「次の試合のことはまだ考えていない。相手がどこかということは興味がない。我々の戦術とやり方で戦うだけ」と答えており、コメントにも自信を漂わせる。

 ワールドカップ予選では日本に力の差を見せつけられた形のタイだが、クラブレベルではすでにJリーグ勢にかなり接近してきていることを感じさせるムアントン・ユナイテッドの躍進。グループステージでJ王者を苦しめたタイの最強軍団は、川崎にとっても難敵となるのは間違いないだろう。

文=本多辰成
協力=アジアサッカー研究所

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最終更新:5/12(金) 2:49

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