ここから本文です

債券上昇、株安・円高で買い圧力-日銀オペ結果で買い安心感との声も

5/12(金) 8:05配信

Bloomberg

債券相場は上昇。国内株式相場の下落や、対主要通貨で円がほぼ全面高の展開となっていることを背景にリスク回避に伴う買い圧力が強まった。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果も買い安心感につながった。

12日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭高の150円61銭で取引を開始。午後に入るとオペ結果を受けて一段高の展開となり、150円69銭まで上昇。結局は8銭高の150円66銭で引けた。

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「株安や円高で目先はリスクオンの流れに頭打ち感が生じ、巻き戻しの動きが入っている」とし、日銀オペ結果については「思ったよりも売り圧力が強くないという評価で、多少安心感もある」と指摘。ただ、「今の金利水準で積極的に買っていこうというほどではない」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは午後3時前後にようやく取引が成立。日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)低い0.04%で寄り付いた。大型連休の谷間となった1日は昨年10月以来となる1日を通じて売買が成立しなかった。

SBI証の道家氏は、「10年ゾーンはさすがに金利がマイナスではなくなったが、日銀がゼロ金利の政策ターゲットを置いている限りキャピタルは取れない」と指摘。一方で、「利回り的にはマイナスじゃないというだけで、キャリーもほとんど得られない中途半端な水準」だとし、「上下どちらにも動く強いニーズがない」と話す。

新発20年物の160回債利回りは横ばいの0.605%で寄り付き、いったん0.61%を付けた後、0.60%まで買い戻された。新発30年物の54回債利回りは1bp高い0.845%と、4月10日以来の水準まで上昇した後、一時は0.835%まで戻した。

株安・円高

この日の東京株式相場は3営業日ぶりに反落。日経平均株価は前日比0.4%安の1万9883円90銭で引けた。一方、ドル・円相場は1ドル=113円台後半と、前日の114円台前半から円が買い戻されている。

日銀がこの日に実施した残存期間「5年超10年以下」、「10年超25年以下」、「25年超」を対象とした国債買い入れオペでは、応札倍率が全てのゾーンで前回から低下した。足元で売り圧力が弱まっていることを示した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧ください。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「10-25年の応札が2倍弱にとどまり、株も安くなる中で、先物の買い戻しにつながった」と説明。一方で、「25年超はまだ3倍以上あり、11日の30年入札も含めてスティープ化圧力を指摘する人が増えてきている」としている。

Kazumi Miura

最終更新:5/12(金) 15:54
Bloomberg

Yahoo!ニュースからのお知らせ