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米フォードの株主、株価「痛ましい」パフォーマンスと経営陣を追及

5/12(金) 14:31配信

Bloomberg

米フォード・モーターの株主は11日開かれた年次株主総会で、同社株価の低迷に不満を表明、取締役会がマーク・フィールズ社長兼最高経営責任者(CEO)を支持し続けていることに疑問を呈した。

ビル・フォード会長はフィールズCEOの下での経営戦略を擁護したものの、昨年の総会でのように同CEOを名指しして支持することはしなかった。関係者によると、フィールズCEOは株主総会に備えて、好転のための戦略について取締役会から事前に詰問された。

初めてネット中継された年次株主総会でフォード会長は株主に対し、「皆さん同様、私も株価には不満だ」と表明。「フォード一族は株価を気にしているのかと言われるが、答えはイエスだ。非常に気にしている。われわれの資産価値のほとんどがフォードの株価に連動しているからだ」と述べた。

2014年7月1日にフィールズ氏がCEOに就任して以降、フォードの株価は約36%値下がりしており、経営戦略に厳しい疑問が投げ掛けられている。

米自動車市場の低迷で従来の自動車事業はライバルのゼネラル・モーターズ(GM)以上に苦しんでいる中で、フィールズCEOは、自動運転車やカーシェアの実験に多額の資金を投じてきた。フォードの1-3月(第1四半期)の調整後利益は42%減少だったのに対し、GMはこのままいけば通期ベースで過去最高益となる勢いだ。

フィールズCEOは、長期的な生き残りのため将来に軸足を置く戦略の正当性を主張。フォード会長も株主の質問に対する同CEOの回答に同意したように見受けられた。

数人の投資家から株価対策として自社株買いの要請を受けたが、フォード会長は「われわれのような企業にとっての自社株買い戻しの問題点は、現金が潤沢なため株価がピークに近いタイミングで実施することになりがちなことで、その後に業績が下向き株価が下落、結局価値を損なうことになる」と述べ、自社株買いに消極的な姿勢を示唆した。

原題:Ford Investors Assail Executives on ‘Pathetic’ Stock Return (1)(抜粋)

Keith Naughton

最終更新:5/12(金) 14:31
Bloomberg