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「梨田マジック」が冴えわたる 誰も予想できなかった楽天の快走

J-CASTニュース 5/13(土) 14:00配信

 楽天の好調にだれもが驚く。

 強打者を2番打者に起用するなど「梨田マジック」が光る。

■最強の2番バッター

  「楽天の今の姿を予想した専門家はいませんよ」

 評論家の中からこんな声が出るほど、今シーズンの楽天は強い。開幕から4連勝3度。ゴールデンウィークが終わった時点で20勝8敗。むろんトップ。

 絵に描いたようなスタートダッシュである。

 その大きな要因は強打者を2番に据えたことだ。外野手のカルロス・ペゲーロ(ドミニカ共和国)がその男。

 開幕戦で2安打(1本塁打)して以来、安定した打撃を見せている。4安打、3安打の固め打ちもあり、本塁打も4月に7本を放った。

  「最強の2番バッター」

 そう呼ばれるようになった。相手投手にしてみると、1回にホームランバッターと必ず対戦することになる。

 野球の戦法では、2番打者はバントをはじめとする小技の持ち主というのが常識、とされてきた。確かに、ほとんどのチームがそういうタイプの打者を置いている。

最初から長打力による威圧で

 ペゲーロは元大リーガーなのだが、その内実は数年の内に数球団も渡り歩いた、いわば二流選手である。通算成績を見ても出場試合は100ちょっと、打率は2割に満たないし、三振数は試合数をかなり超える。

 それを承知で2番に起用した梨田監督の采配が成功している。

 昨年の楽天は5位。浮上のためには先制攻撃と考えたのだろう。三振のリスクより長打力による威圧を取ったといえ、それが当たったというわけである。

 ペゲーロ2番は「梨田マジック」ともいえる。

 この2番打者で効果を上げているのがDeNAも同じだ。梶谷がペゲーロのように本塁打をよく打っている。5月6日には満塁本塁打を放った。一時期、3番を打ったが、2番に戻ってからチームも勝率5割に届いた(11日)。

 梨田監督は投手の使い方でも新人を大胆にマウンドに送っている。

 マジック監督といえば、昨年の日本ハムもそんな感じだった。栗山監督が大谷を1番に使ったりした。

 こういう個性的な戦法は見ていて面白い。プロ野球らしい。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

最終更新:5/13(土) 14:00

J-CASTニュース