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世界のトップで通用する日本の大学はわずか0.3%?WEF調査

5/13(土) 16:40配信

ZUU online

「国際大学ランキングと各国・地域の総体的な教育水準は、必ずしも比例しない」ことが、WEF(世界経済フォーラム)の分析から判明した。

例えば日本の大学は3校がトップ200入りを果たしているものの、対国内の大学数の割合はわずか0.3%にとどまる。つまり「国際的に高評価を受けている大学が極端に少ない」という弱点がある。香港もトップ200は4校と少ないが、対国内の大学数の割合が18.2%とその差は歴然としている。

■国際大学ランキング・トップ200大学の割合が最も高い国・地域と学校数

圏外 日本0.3%(3校)
15位 フランス 2.3%(1)
14位 ベルギー 2.4%(2)
13位 米国 2.8%(92)
12位 ドイツ 3.1%(14)
11位 デンマーク 3.9%(3)

10位 オーストラリア 4.0%(8)
9位 カナダ 4.3%(15)
8位 オランダ 4.4%(6)
7位 シンガポール 4.5%(2)
6位 イスラエル 4.9%(2)
5位 スイス 5.0%(5)
4位 ノルウェー 5.8%(3)
3位 英国 6.0%(17)
2位 スウェーデン 8.7%(4)
1位 香港 18.2%(4)

■香港の大学の7割以上がベスト1000に

この調査は主要国・地域から国際ランキングに入りした大学の数と、国内の大学数に対する割合を比較し、「大学教育水準の格差」を分析する目的でWEFが実施した。
分析結果から、数多くの名門校を誇る国が、総体的に高水準な大学教育に達しているわけではないことがわかる。

例えば「トップ200入り大学数」では首位の米国。3%がトップ200入り、5%がトップ500、8%がトップ1000入りしているものの、国際水準の高さを評価されている大学は合計16%しかないということになる。

別の角度から見ると、84%以上の米大学生が、国際的な競争力がそれほど高くない大学に進学しているということになる。

対する香港はトップ200が18.2%、トップ500、トップ1000ともに27.3%と、実に72.8%の大学が国際な教育水準の高さを誇っている。

■大学の水準格差が目立つ日・韓・印だが、GMACは高スコア

残念ながら日本の大学のデータは一部しか掲載されておらず、限られたデータに基づいて判断することになるが、トップ200入りした大学はわずか0.3%。

トップ500(13校)とトップ1000(37校)の割合を、2016年の学校基本調査 (ナレッジステーション、データ)から割りだしてみると、公立・私立・国立大学合計777校に対し、トップ500は1.67%、トップ1000は4.76%ということになる。

分析結果は、日米ともに、名門校に入学できる学生がごく一部にかぎられている現状を表している。同様の教育水準格差は、韓国や中国、インドにも該当する。香港に次いで総体的なバランスがとれているのは、英国、スウェーデン、フィンランドといった欧米諸国だ。

WEFはこの分析結果と各国のGMACスコア(ビジネススクールへの志願者の適性試験)を比較し、「教育水準格差と知的学習能力には、それほどの関連性が見られない」と結論づけている。印・中・日・米など、トップ校の割合の低い国も、GMACでは高スコアを獲得している。

しかし「人材育成で最も重要なことは、質の高い教育を広範囲に普及させること」であり、「少数派のみが恩恵を受けるエリート校に重点を絞るべきではない」と、WEFは訴えかけている。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

最終更新:5/13(土) 16:40
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