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スタジオも言うがまま!?ジェームズ・ガン監督の独自演出へのこだわり

Movie Walker 5/13(土) 10:00配信

あまりの“くだらなさ”(※注:ほめ言葉)から、B級を通り越してZ級と称される映画を製作するトロマ・エンターテインメント。そこからマーベル作品の監督というメインストリームに昇りつめたのが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)を大成功させたジェームズ・ガンだ。この度、新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)を引っさげて来日していたガン監督へのインタビューが実現!ポップソングを駆使した演出など、ガン監督独自の作風の秘密を探った。

【写真を見る】軽快な音楽、テンポ感ある映像…ジェームズ・ガン監督の作風の秘密とは?

■ 可愛すぎるベビー・グルート!誕生の秘密とは?

――新作ではベビー・グルートがとにかくキュートで最高でした!グルートが赤ちゃんになるというアイデアはもともと原作のコミックスにあるものなんですか?

「ベビー・グルートは本当に最高だよね!これは前作の時からなんだけど、映画のキャラクター設定もストーリーも、コミックスとは大幅に違うんだ。コミックスには、グルートがバラバラになって、小枝になってしまうエピソードがあるんだけど、今回みたいに赤ちゃんでかわいい!っていうのは僕のオリジナルのアイデアだよ」。

――前作を撮影していた時から、次作ではベビー・グルートを登場させようと考えていたんですか?

「前作の最後で、グルートがバラバラになって、赤ちゃんグルートが誕生したけど、続編では元の大人のグルートにするつもりだったんだ。でも、それだと、1作目と変わり映えしないから、赤ちゃんグルートのままでいこう!と大胆な設定にしたんだよ。ガーディアンズのメンバーが赤ちゃんグルートの対処に困ったり、チーム内の関係に新たな変化が出てくるんじゃないかと思ってね」。

■ ガン監督がこだわる凄惨シーン×ポップソング演出

――前作、今作とも『ガーディアンズ』では劇中で使用されるポップソングが印象的ですが、どんな基準で曲を選んでいるんですか?

「一番大事なのことは、曲ありきじゃなくてストーリーありき。それぞれのシーンに最適な、その場面の感情を一番うまく伝えられる曲、ということを大前提に選んでいるよ。実は、曲に対する個人的な思い入れはまったくないんだ。前作では北米でそこそこ売れた、聴いたことはあるけど誰が歌っているのかは分からない…というものを中心に、大ヒットした曲も織り交ぜたんだけど、今回はさらにバラエティ豊かになっているよ。誰も聞いたことのないようなマニアックな曲から、フリートウッド・マック、ジョージ・ハリスンのような有名どころまで入っている。曲を探している時に、僕自身、初めて聴いた曲も使っているんだ」。

――『ガーディアンズ』だけでなく、ガン監督の作品には、凄惨なシーンでコミカルな曲やムーディーな曲を流す演出が多数登場します。この演出のアイデアはどこから来るんですか?

「マーティン・スコセッシもクエンティン・タランティーノもポップソングを使ってストーリーテリングをより素敵なものにしているよね?だから、これは僕特有の手法ではないと思うんだ。だけど、何より僕はポップソングが好きで、映画に効果的なツールだと思っている。例えば、あえて場面にそぐわない音楽をかけることで、笑いが生まれたり、皮肉になったり。トロマ時代に監督した『トロメオ&ジュリエット』(97)も自分で曲を選んでいるんだけど、この演出はその頃からなのかな」。

■ 友人や兄弟を出演させる大胆キャスティングの裏話

――ガン監督は今作でも、友人や兄弟といった古くからの人脈を登場させていますね。このキャスティングについて、マーベル側から何か言われることはないんですか?

「そりゃあ、前作を10億ドルの大ヒットに導いているから、スタジオも僕の言うがまま… (笑)。まあ、それは冗談として、全然口出しせず、自由にやらせてくれるんだ。今回のラベジャーズのメンバーは、全員本当に私生活での古くからの親友たちなんだ。僕の友人たちは、みんな好都合にもラベジャーズにピッタリのヒドい面をしたヤツばかりだから(笑)」。

――最後に、気になっているファンも多いと思いますが、今作には(トロマ・エンターテインメントの創始者)ロイド・カウフマンは登場しますか?

「今回は登場しないんだ…ごめん!前作の刑務所のシーンで出演してもらったけど、物語上は殺されているからね。でも、ロイドのことだから、もしかしたら次作には登場するかもしれないよ(笑)」。

【取材・文/トライワークス】

最終更新:5/13(土) 10:00

Movie Walker