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川端康成の胆石・トキワ荘の壁…珍品コレクションずらり

朝日新聞デジタル 5/13(土) 7:14配信

 高知市九反田の横山隆一記念まんが館で、横山さんの珍品コレクションを集めた企画展「隆一 珍コレクション展」が開かれている。トキワ荘の壁や、ゴッホが死んだ家の便所の紙、クジラの耳など、コレクション約750点をみることができる。

【写真】漫画家の赤塚不二夫さんや藤子不二雄さんらが青春時代に暮らしたアパート「トキワ荘」の壁土=横山隆一記念まんが館提供

 コレクションの基準は「ウソじゃないもの。次にお金がかかっていないもの。そしてなにより、面白いもの」。同館が開館したとき、自宅にあった横山さんの珍品も収蔵された。今回は開館15周年を記念して、一挙公開することになった。

 珍品集めのはじまりは1949年。天理教を統率する真柱(しんばしら)の2代目、中山正善氏のすね毛を手に入れたことだったそうだ。横山さんが雑誌にこの話を書いたところ、読者や知人から珍しい品々が届くようになったという。

 コレクションは多岐にわたるため、七つのセクションに分けた。「歴史の証人」というセクションには、50年に焼失した金閣寺の焼けた金具、ベルリンの壁などがある。

 また、横山さんは趣味の幅が広く、俳優や文豪とも交流があった。女優の高峰秀子さんが結婚式で胸につけたランの花、アル・カポネの懐中時計のガラス破片、川端康成氏の胆石なども展示された。横山さんは川端氏の手術前、胆石をくれるよう頼んでいたという。

 ほかにも、歴代警視総監の指紋、ベルギーの小便小僧の小便をしみこませたハンカチ、エベレスト頂上の石など。いずれの珍品、迷品の来歴は、横山さんが生前、説明していたもの。

 学芸員の奥田奈々美さんは「品物それぞれに物語がある。じっくり見てお気に入りの品を見つけてほしい」と話している。

 8月27日まで、月曜日休館。一般300円、高校生以下無料。6月11日午後1時半からは、横山さんと同じく珍品コレクターのやくみつるさんのトークイベントがある。問い合わせは同館(088・883・5029)。(森岡みづほ)

朝日新聞社

最終更新:5/13(土) 7:53

朝日新聞デジタル