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値上げラッシュと保険料アップ 家計の負担増はいくらに?

日刊ゲンダイDIGITAL 5/13(土) 9:26配信

 値上げラッシュがカラカラに干上がった家計を直撃し始めている。何しろ、食品から日用品まであらゆるモノの値段が上がっている。これから値上がりする品物も多い。

 今月から東京電力など電力大手が軒並み電気料金を150~210円アップさせる。大王製紙など製紙会社はティッシュペーパーやトイレットペーパーなどを10%値上げし、バターやチーズの値段も1.1~4.3%上がる。バナナ、サラダ油、海苔といった身近な食材の価格も上がっている。

 先月は小麦の輸入価格が2年ぶりに上がった。パンやうどん、ラーメン、菓子といった小麦を使う食材の値段が上がるのも時間の問題だ。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏が言う。

「いずれも原油高による燃料価格上昇や、円安による輸入コスト上昇の影響です。大豆、トウモロコシの値段も上がっているため、今後は納豆や豆腐の値上げもあり得ます。配合飼料で育てた鶏肉の価格も上がる。緑豆の価格も上昇しており、これまで家計のピンチを救ってきたモヤシの値段も上がりそうです」

■年収700万円で4万円の負担増

 追い打ちをかけるのが人手不足だ。ヤマト運輸は9月に宅配便の基本運賃を5~20%引き上げる方針を固めた。佐川急便、日本郵便も追随する構えで、ネット通販や引っ越し代の値上げが指摘されている。

「エンゲル係数は2016年まで4年連続で上昇し、およそ30年ぶりの高水準となっています。食料品の値段はこの10年間で7%もアップしました。おまけに宅配便だけでなく、あらゆる業種に人手不足が蔓延しています。バイトの時給が上がり、外食などのさらなる値上げは必定です。家族構成にもよるでしょうが、このままいくと、年2万円近く負担が増える家庭も多いと思います。引っ越しを予定している人は8月中に済ませるといった対策が必要となります」(柏木理佳氏)

 しかも今年8月から40~64歳が支払う介護保険料が上がる。収入に応じて保険料を算定する「総報酬割」が4年かけて段階的に導入されるからだ。さらに健康保険料も上がる。全面導入されるとどうなるか、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏に試算してもらった。

「20年時点の負担額を16年と比べると、年収700万円の世帯で負担増は2万円強となります。試算は介護保険料率は厚労省のデータを基に16年と比べ1.14倍になると設定しました。今後まだ上がる健康保険料率は過去10年平均の上がり幅の年0.18%が続くとして計算しています」

 食料品、公共料金などの値上げと合わせて、年4万円の負担増になる家庭が続出しそうだ。年収700万円世帯の手取り収入は15年前に比べて50万円も減った。このままでは、庶民は本当に茹でガエルになってしまう。

最終更新:5/13(土) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL