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日本ハム・大谷獲りへ レンジャーズGM異例視察は焦りの表れ?

5/13(土) 14:15配信

東スポWeb

 ダルビッシュ有投手(30)が所属するレンジャーズのジョン・ダニエルズGM(39)が、11日に千葉・鎌ケ谷の日本ハム二軍施設を訪れ、リハビリ中の日本ハム・大谷翔平投手(22)を電撃視察した一件が波紋を広げている。大谷争奪戦のライバル球団たちをまんまと出し抜いた格好にも見えるが…。実際はどうなのか。米球界関係者からは「勝ち目の薄いレンジャーズの焦りの行動」との指摘も浮上した。

【写真】内出血した痛々しい左太ももを初露出した大谷


 シーズン中にメジャー球団編成トップが来日するのも異例なら、1週間の日本滞在の最後にわざわざ千葉・鎌ケ谷のファーム施設にまで足を運び、リハビリ中の大谷を直接視察したことも超のつく異例な出来事だろう。それだけ今オフ、移籍市場に出る可能性のある大谷への関心が強いということなのだろうが、これを単純に「レンジャーズが他球団を出し抜いた」と解釈するのは早計かもしれない。むしろ今回の電撃視察を「大谷獲得レースで後れをとっていることへの焦り」と解釈する関係者も少なくないからだ。

 なぜか? それはレンジャーズ自体が2011年オフに現エース・ダルビッシュを、ポスティング史上最高の入札額5170万3411ドルで落札、獲得した当事者球団でもあるからだ。

 当時のポスティングは、ダルビッシュ側の希望とも合致。担当の駐日スカウトが奔走し落札、獲得への綿密な地ならしをしていたように、ポスティング移籍の多くは自由競争という名の“談合”に他ならない。思惑の合致した選手本人、代理人、移籍先球団三者が水面下で手を結び、ライバル球団とのシ烈な情報合戦を勝ち抜くからこそ多くの選手の希望がかなっているのがこの制度の実態でもある。

 日米両球界に詳しく、双方に多くの人脈を持つMLB関係者は「ポスティングの裏側を知っているレンジャーズだからこそ、今回は突破口が見つからないんでしょう。機構側から大谷本人への接触禁止令まで出され、このままいけば、入札時まで何もできない。下準備ができないということは複数ある獲得希望のライバル球団を出し抜くことも不可能。だから今回のGMの来日目的は日本ハム球団はもちろん、大谷の移籍のカギを握るとされる母校・花巻東を含めた関係者への陳情でしょう。何とかしてウチも獲得レースを裏でリードするドジャース、パドレスと同じ土俵に上がらせてくれというお願い」と指摘した。

 花巻東3年時に大谷が一度は入団を決意した「ドジャース」と、その当時のドジャース球団首脳が複数移籍し、日本ハムと球団間で業務提携する「パドレス」。大谷争奪戦では、この2球団が圧倒的なアドバンテージを持っているのが現状だ。

 特に16年の春季キャンプからはアリゾナ州ピオリアの球団施設で日本ハムが春季一次キャンプを張り、同時に中嶋聡GM特別補佐がコーチ留学、また今年2月には大谷の入団から昨年までトレーニングコーチとして二刀流の体調管理、フォーム作りに直接関わっていた中垣征一郎氏が電撃移籍したパドレスが、そのトップランナーであることは多くのライバル球団が認識している。

 パドレスのA・J・プレラーGMがダルビッシュ獲得時の腹心(GM補佐)でもあったレンジャーズのダニエルズGMにとっては、頭の痛いダルとの再契約問題と合わせ、その2強との差を少しでも縮めておきたい思惑からの電撃来日といったところ。

 果たしてここからパドレス、ドジャース以外の球団の巻き返しはあるのか。もちろん、ヤンキース、レッドソックス、カブス、ダイヤモンドバックス、マリナーズ、レイズなども黙ってはいないだろう。過去最大の争奪戦になりそうな雲行きだけに、今後も通常では考えられない前代未聞の動きがあるかもしれない。

最終更新:5/13(土) 14:52
東スポWeb

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