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副大臣2人が疑問符 クールビズ「室温28度」で快適なのか

日刊ゲンダイDIGITAL 5/13(土) 9:26配信

「なんとなく28度になった」――。夏場の「クールビズ」で環境省が冷房温度として呼びかけている「28度」に閣内から疑問が噴き出した。

 11日開かれた副大臣会議。2005年のクールビズ開始当時、環境省の担当課長だった盛山正仁・法務副大臣が「なんとなく28度という目安でスタートして、それが独り歩きしてしまった」と発言。環境省の関芳弘・副大臣も「28度は不快な温度だとの声があった。科学的に検討したい」と見直しを示唆した。言いだしっぺである当時の環境省幹部までが首をひねるとは驚きだ。

 国は通称“ビル管理法”と労働安全法で室温を17~28度、湿度を40~70%に設定するよう指導している。環境省はクールビズの28度を「両法律の数字を適用した」(国民生活対策室)と説明するが、科学的根拠については「分からない」との答え。28度という数字を見直す予定はないそうだ。「国は省エネを優先するあまり、上限ギリギリの28度を設定したのでしょう」と指摘するのは医学博士の左門新氏だ。大抵の職場は室温には注意するものの、湿度を軽視しがちだという。

「室温28度で湿度が60%の場合、法律の範囲内に収まっていますが、実は65%の人が不快に感じるとのデータがあります。3分の2が嫌がっているのです。だから病院は室温が17~28度でも湿度を50~60%にするよう心がけている。これによって患者さんは快適に過ごせるのです。今後は職場でも湿度をコントロールすることが重要。湿度が下がると、体から目に見えない汗が出て体温が下がるからです。40~50代の男性にとって、真夏は温度25~26度、湿度50~60%が働きやすい環境。不快指数が上がると自律神経が乱れて集中力が低下し、仕事の効率が落ちます」

 職場で女性が寒がり、男性が暑がる光景を目にする。男性に暑がりが多いのは体に筋肉が多く、基礎代謝が高いからだ。

「それでも暑いと感じる男性は小型の卓上扇風機やウチワを用意する。首の周りにタオルを巻いて汗を吸収させれば、頚動脈が冷えて体温の上昇を防ぐことができます」(左門新氏)

 やせ我慢をしていたら、いい仕事はできない。

最終更新:5/13(土) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL