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【日本ハム】大田、東京ドーム凱旋アーチ プロ初2発に「ファイターズ、サイコー!」

スポーツ報知 5/13(土) 5:03配信

◆日本ハム15―1ロッテ(12日・東京ドーム)

 日本ハム・大田が、古巣の東京ドームで凱旋アーチを決めた。2回の先制弾を含め、自身初の1試合2発の大暴れ。2回に左中間席へ2号先制ソロ。5回には9年目で初めて右方向への一発となる3号2ランで試合を決めた。

 巨人からトレード移籍して1年目の和製大砲が口火を切り、チームは67年ぶりの球団タイ記録となる1試合7本塁打。今季最多13安打15得点で爆勝した。

 苦しい思い出が多かった東京ドーム。そのお立ち台で大田がほえた。「ファイターズ、サイコー!」。2年前に同じく巨人から移籍した矢野が使ったフレーズを、先輩の指示通りに絶叫。思わず声が裏返るほどの叫びに、かつての本拠地が沸いた。

 猛打の口火を切った。2回1死、涌井の甘く入ったシュートを捉えた。様々な思いを胸に封じ込め、バットを勢いよく振り抜いた打球は左中間席へ放物線を描いて消えた。昨年まで在籍した巨人の本拠地・東京ドームでの凱旋弾。先制点を奪う自身10試合ぶりの2号ソロに「詰まり気味でしたけど、甘いボールをしっかりと捉えられました」と振り返った。

 これだけでは終わらなかった。5回、1死一塁。今度は涌井のカーブを右翼席へ3号2ラン。プロ通算12本目で右方向への初めての一発だ。1試合2発も自身初となり「初めて打ったよ、こんな当たり。スイングの軌道が今までと全然違った。1軍の試合で右方向の本塁打が出たのは収穫。いい1本になったと思います」と興奮を隠せなかった。大田の2発に触発されるように、チームは大量7発。1950年5月31日の毎日戦、東急フライヤーズ時代の1試合最多に67年ぶりに並んだ。

 この日、正午すぎにチーム一番乗りでグラウンドに登場し、入念にストレッチを行った。昨季まで8年間、辛酸をなめた場所。「相手が巨人だったら変な気持ちになったかもしれないですけど…。ここで花を咲かせたい思いはあるけど、勝負は続くので同じモチベーションで来ています」と自らに言い聞かせた。平常心を保とうと必死だった。

 巨人時代は、フォームに関し様々な人から助言を受けた。耳を傾けながらも、うまく取捨選択できず迷走状態に陥ったこともあったと言う。しかし今は自ら聞くことで進化を求めている。「トレーニングコーチやチームメートに聞いています。楽に構えようとしていい結果が出た」と年下の近藤や西川にも助言を求め、この日はかがみ気味だった背中を真っすぐ伸ばした。「パリーグは移動が多くて練習時間が少ない。僕は練習しないと成長しない」と、早出練習も志願し、スイングの形を身に染みこませた。

 望んで大田を獲得した栗山監督は「東京ドームにはいろいろな思いがあったと思う。試合前に『力んでいいけどちょっと抜いていこうな』と言った。感動はチームの推進力を生む」と手放しでたたえる。かつての本拠地で、大田が身も心も成長した姿を見せつけた。(岸 慎也)

最終更新:5/13(土) 7:56

スポーツ報知

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