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大阪桐蔭・西谷監督、強打者育成の秘訣「不利な状況設定が土壇場で生きる」

夕刊フジ 5/13(土) 16:56配信

 【古内義明の日本体育会紀行】大阪桐蔭(2)西谷浩一監督

 スポーツジャーナリストの古内義明氏(48)が大阪桐蔭の名将、西谷浩一監督(47)を直撃する第2弾。強さの秘密に迫った。

 ◇

 --数多くの強打者を輩出してきた要因のひとつが、試合形式のシート打撃

 「試合のない週でも1年中やっています」

 --わざと不利なカウントに設定して?

 「投手は不利な状況を作り投球のためになる練習を、打者も不利な状況で打者のための練習をします。あえて不利な状況を作り、どれだけ打てるか、投げられるか。それが土壇場で生きるので意識してやっています」

 --打順はどうやって決めるのか

 「今年は同じくらいの力量の選手が多いですが、昨秋に比べれば固定されてきました。その方が戦いやすいし、選手も役割を把握しやすいと思います」

 --守備で意識していることは

 「私は捕手出身なので、実は守備重視です。先頭打者を抑えれば、二塁打を打たれない限り、かなりの確率でゼロに抑えられる。できる限り徹底しています」

 --大阪府大会にはシード制がない

 「まず対戦相手が決まるまでは、開幕日に試合があるつもりで準備します。組み合わせ抽選会後は、試合日に照準を合わせますが、3回戦までしか決まらないので、その先を読むことはできません。大阪は他県みたいに準決勝や決勝に合わせて調整するということはできません」

 --どちらが良いか

 「選手の側からしたら、気持ちの持っていき方もあるし、シードの方が戦いながら相手のことを見られる。やりやすいイメージがあります。大阪はその仕組みがないため、1回戦で履正社に当たった年もありました」

 --一発勝負の予選を勝ち上がるために重視することは

 「今は春季大会で経験を積みながら、夏に向けての仕込み期間です。春はメンバーに1年生が入れませんが、夏は簡単にはいかないので、いかに1年生を絡めていくかを考えています」

 ■西谷浩一(にしたに・こういち) 1969年9月12日、兵庫県生まれ。報徳学園高、関西大学では捕手。教え子は中田翔(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)など多数。

 ■古内義明(ふるうち・よしあき) 立教大学法学部卒で体育会野球部所属。ニューヨーク市立大学大学院スポーツ経営学修了後、米大リーグを取材・情報発信。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役で、高校・大学球児向けフリーマガジン「サムライベースボール」発行人。立教大学講師として「スポーツビジネス論」の教鞭を執る。著書に「メジャーの流儀」(大和書房)など。

最終更新:5/13(土) 18:04

夕刊フジ