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阪神・鳥谷、自身最長タイ5戦連続打点!金本監督「ホッとしている」

サンケイスポーツ 5/13(土) 7:00配信

 (セ・リーグ、DeNA1-4阪神、5回戦、阪神4勝1敗、12日、横浜)敵ファンが構える右翼席に、グサッと突き刺した。久々の、鳥谷らしい線を描くようなアーチ。今季1号弾でダメ押しした。先制打も含めた2打点で勝利を決定づけた。

 「(本塁打を)狙って打ったことはない。出合い頭。たまたまです」

 2-1の八回。福留がまず一発を放ち2点差とすると、二死から鳥谷も続いた。1ストライクからの2球目。内寄りの144キロ直球を迷いなく振り抜いた。今季133打席目での1号弾で、新旧キャプテンがそろい踏み。先発井納がガックリと膝に手をつくさまが、どれだけ効果的な「2点」だったかを物語っていた。

 均衡を破ったのも前キャプテン。四回二死一塁で左中間へライナー性を運んだ。スタートを切っていた一走の中谷が一気に本塁へ生還。先制二塁打になっていた。糸井と並ぶチームトップの今季11度目となるマルチ安打で、通算1907安打。どちらも大きかったマルチ打点で、自身最長タイの5試合連続打点だ。

 ついに出た一発を、金本監督も「今年は長打とか言わず、本人が好きなように打ったらいいと思っているし。そうはいってもね、外野の頭を越えたん初めてだからね。彼より、俺とベンチの方がホッとしていると思うよ」とたたえた。

 鳥谷自身は「ホームランバッターじゃないので。1号とかは気にしていない」と淡々と語る。一喜一憂しない。前だけ見る。16年前もそうだった。

 2001年5月1日の春季リーグ戦の法大戦。早大2年の鳥谷が、延長十一回に神宮のバックスクリーンを越えるサヨナラ弾を放ち、2x-1で勝利した。寮に戻っても早大ナインは興奮が収まらず。その特大アーチの映像を見返し「ウォー!!」と皆で盛り上がっていた。興奮する仲間の背後をスーッと通り抜け、ヒーローの鳥谷はウエートトレへ向かった。この日も解説で球場に訪れていた2学年先輩で元ソフトバンクの江尻慎太郎氏(40)が、懐かしそうに振り返る。

 「あのとき、すごく感じました。『あぁ、コイツ全然目指しているところが違うな』って」。いつも変わらない。だから、試合に出続け、輝き続けられる。

 「点が入ったのでよかった。1つ勝てたので、またあしたです」

 出直す1年の最初の1本。何も特別ではない。ただ前だけを見ている。

最終更新:5/13(土) 9:57

サンケイスポーツ