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NASA、有人月往復の前倒し断念 米政権の意向で検討

朝日新聞デジタル 5/13(土) 10:23配信

 トランプ政権の意向で計画の前倒しを検討していた新型有人宇宙船による月軌道往復について、米航空宇宙局(NASA)は12日、早ければ2019年とされていた打ち上げ時期の前倒しを断念すると発表した。コスト増加が主な理由で、従来計画していた無人での打ち上げを優先する。有人は早くても21年8月以降になる見通しという。

【写真】上部に搭載した新型宇宙船「オリオン」を打ち上げる次世代大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の想像図(米航空宇宙局〈NASA〉提供)

 ライトフット長官代理らが電話会見で明らかにした。NASAは当初18年にも予定していた大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」による新型宇宙船「オリオン」の無人での打ち上げを有人に切り替えられないか、今年2月から検討してきた。

 その結果、技術的には有人の打ち上げも可能だが、追加費用として6億~9億ドルが必要になることや、打ち上げ時期は早くても20年になることなどが判明。従来の計画を維持する方が得策と判断したという。

 一方、無人打ち上げも19年に延期が決まった。今年2月に開発施設がトルネードの被害を受けるなどして計画に遅れがでているためという。今後、有人打ち上げの時期にも影響が出る可能性がある。(ワシントン=小林哲)

朝日新聞社

最終更新:5/13(土) 10:23

朝日新聞デジタル