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くじらの博物館一部リニューアルオープン 楽しみながら学ぼう 和歌山・太地町

産経新聞 5/13(土) 7:55配信

 ■精密にクジラ再現

 太地町のくじらの博物館(林克紀館長)が、「誰でも楽しみながら学べる博物館」をコンセプトに、一部リニューアルオープンした。精密に再現されたクジラたちが、発光ダイオード(LED)の光を浴びて本物のように浮かび上がる姿などが人気を集めている。

 新しく展示が始まったのは、12種類の鯨類模型。博物館1階に骨格標本として展示されているセミクジラやホッキョククジラなど5種類のクジラと、スジイルカやマダライルカなど飼育展示されている7種類のクジラを実物の30分の1の大きさでモデル化した。

 それぞれがターンテーブルに乗っており、正面が「生きている時」の生体模型、後ろ側が「骨になった時」の骨格模型で自由に動かせる。

 中江環(たまき)学芸員によると、展示はユニバーサルデザインを意識したもので、障害者や高齢者、子供、外国人も平等に展示物を見られるように設計したという。内閣府の地方創成加速化交付金を利用し、約300万円をかけた。

 模型は町内で鯨類のフィギュアやグッズなどを制作するアーティスト集団「ホエール・アート・ミュージアム」が担当。触っても壊れにくい素材を選び、展示台は高さを低めに設定し、足元に空間を作ることで車いすの見学者や子供も近づきやすくした。

 また、点字や複数の外国語を同時に掲出するのではなく、展示物の前に設置された日本語、英語、タイ語、中国語の印(国旗)を「音えんぴつ」で指すと説明が流れる仕組みに。珍しいタイ語について、中江さんは「営業担当からタイからの観光客が多いという話があったので採用した」と説明する。

 中江さんは「今後もお客さまの意見を取り入れ、バリア(障害物)を排除し、誰でも一緒に見ながら、それぞれが楽しめる施設にしていきたい」と話している。

最終更新:5/13(土) 7:55

産経新聞