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世界遺産「継桜王子」の社殿修復 熊野九十九王子の一つ 和歌山・田辺

産経新聞 5/13(土) 7:55配信

 熊野本宮大社(田辺市)など熊野三山に至る熊野古道の中辺路沿いにあり、熊野の神の御子神を祭ったとされる「熊野九十九王子」の一つで、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも含まれる同市中辺路町の「継桜(つぎざくら)王子」の社殿保存修復事業が完了し、完成記念式典が開かれた。

 九十九王子は、現在の大阪市から那智勝浦町に至る熊野古道沿いに整備され、「蟻の熊野詣で」といわれた平安時代には、三山に向かう皇族や貴人たちの儀礼の場などとして利用されたといわれる。

 大半の王子の社殿は残っていないか、大正時代以降に建てられたものが多いが、継桜王子は江戸時代の18世紀後期に建てられ、同市内にある世界遺産登録の王子では最も古い社殿とされている。

 市は、社殿(幅約2メートル、奥行き約2・2メートル、高さ約4メートル)の土台が腐食し、軸が傾くなど老朽化したため、平成26年から保存修復工事に着手。基礎の石を整備し、腐食した木材は新材に交換。外壁を鮮やかな朱に塗り直した。総事業費約1750万円。

 記念式典には、地域の住民ら約200人が参加。県指定無形民俗文化財「野中の獅子舞」を奉納し、完成を祝った。

最終更新:5/13(土) 7:55

産経新聞