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新しい学びの選択肢に=通信制校に起業家コース=女子高生が運営・東京

時事通信 5/13(土) 14:38配信

 経営やマーケティングなど起業に必要な知識を学びながら、高卒資格を取得できる全国でも珍しい通信制高校「興譲館アカデミア東京校 夢高等学院」が9月に誕生する。

 運営代表にはベンチャー企業で教育事業に携わる現役女子高校生を起用。自分の興味に沿って実践的な力を高められる「新しい学びの選択肢」を目指す。

 同校では高卒資格を取得できる通常の通信制課程とは別に、起業家育成のための基礎講座を履修できる。起業に必要な経営学、会計、マーケティングなどを自分のペースで学べるのが特徴だ。さらに実践的な力を高めたい希望者には、起業経験者ら各業界で活躍する講師による「特別講習」も設定した。

 起業家コースは週に数回、東京校に登校して講座を受ける形式で、各学年で30人の募集を予定している。特別講習は月4回で1講座とする。

 学校法人興譲館(岡山県井原市)の堂野博之法人事務局長(46)は起業家コース開設の理由を、「大学入学前から先んじて学びたい志を持つ生徒のために、早くから実践的な力を身に付けさせたい」と説明。自らの興味に特化して学ぶのが難しい全日制高校と比べ、通信制課程は自分のペースで授業を組め、「やりたいことに時間を割ける」と話す。中退者らの受け皿だけでなく、明確な目標を持つ生徒の「新たな選択肢」になり得るとの考えだ。

 東京校の運営代表に就任したのは、明治学院東村山高校3年の今井彩碧さん(17)。高校に通いながら、教育コンサルティング会社リーバンス(東京都)で学習塾運営などを担当する専務を務める。興譲館が同社に業務委託し、今井さんは東京校のカリキュラム作成や講師選定に携わる。

 小学5年の授業でプログラミングに興味を持った今井さんは、高校生になってベンチャー起業のインターンとして新規サービス開発などに携わってきた。経験を通じ、「夢を持っていても日本では実現に導く場が少ない。プログラミング教育や起業という選択に、もっと若いうちから触れる機会を増やしたい」と思っていたところに、興譲館からオファーがあり引き受けた。

 開校を前に今井さんは、「今の画一的な教育は変化していくべきだ。基礎学力を身に付けた上で、生徒一人ひとりに合った実践的な教育をしていきたい」と意気込んでいる。 

最終更新:5/13(土) 14:54

時事通信