ここから本文です

コーヒーと本、香り漂う 大津の「むあ文庫」再オープン 「自分と向き合う時間に」

産経新聞 5/13(土) 7:55配信

 比叡山の麓、大津市坂本で、10年以上閉ざされたままだった絵本文庫「むあ文庫」が13日、再オープンする。4千冊近い本の中から、自分の好きなものを取り、カフェスペースでコーヒーとともにゆったりと読書を楽しむ…。開設した岸本麦さん(34)は「慌ただしく過ぎる日常の中で、特に大人の方にゆっくりと考えを巡らせる場所になってほしい」と話している。

 旧「むあ文庫」は、20年以上も前の平成5年、父の辻田良雄さん(64)と母の恭子さん(62)が、大学時代から集めた絵本や児童書を収納しようと、自宅の庭に小屋を作ったことがきっかけだった。

 岸本さんら2人の娘の頭文字から「むあ文庫」と名付け、毎月1回、地域の子供たちに開放し、当時小学生だった岸本さんも利用していたが、10年以上、開放されることもなく、使われないままになっていた。

 岸本さんは、文庫再開を目指し昨年から庭を舗装したほか、自宅の一部を改装してカフェスペースを設置。カフェスペースと文庫が収納された小屋を合わせた、新しい「むあ文庫」としてオープンさせる。

 文庫には、約3850冊の本が並び、童話全集から昔一度は手に取ったような絵本が並ぶ。文庫のテーマを2、3カ月ごとに決めて、カフェスペースにテーマに沿った本を並べるほか、並べる本に合わせて、植物の種や貝がらを置いたりして、物語と“リンク”させることも意識した。

 岸本さんは、大人の利用者に向け、「昔読んだ絵本を読み、過去や自分自身の物語と向き合う時間にしてほしい」と話している。

 「むあ文庫」は毎週土日、午前11時から午後6時までオープン。カフェスペースでドリンクを頼めば利用できる。本を借りることはできない。問い合わせは岸本さん(電)080・3111・5982。

最終更新:5/13(土) 7:55

産経新聞