ここから本文です

<ソフトバンク>今季初3安打・柳田 熊本の子供たちから力

毎日新聞 5/13(土) 22:50配信

 ○ソフトバンク3-2楽天●(13日、熊本)

 昨年4月の地震後、チーム初となる熊本での公式戦。黙とうをささげ、手首には「熊本を、野球で元気に!」と記されたリストバンドを着けて臨んだ一戦で、ソフトバンク・柳田が笑顔を届ける使者となった。

 見せ場はいきなり訪れた。一回、安打と敵失で作った無死一、二塁の好機。フルカウントから低めの変化球を豪快に振り切った。「後悔しないよう、自分の間合いで自分のスイングを心がけた」と柳田。痛烈な打球は三塁線を破り、この日を待ち望んだ観客は、一気に沸いた。

 自らも長いトンネルの中でもがいていた。5月は当たりが止まり、三振も増加。3戦連続無安打に終わった10日の試合後は、資料室にこもって好調時とのフォームの違いを確かめた。さらにティー打撃も行い、球場を出たのは午前0時も迫ったころ。状態を好転させようと必死だった。

 きっかけを作ってくれたのは、熊本の子供たちだった。前日、大きな被害を受けた熊本県益城町の小学校を訪問。児童の笑顔に触れ、「打てないくらいどうでもいい」と吹っ切れた。2打席目以降も快音は続き、今季初の3安打。ヒーローインタビューでは「熊本の皆さんからパワーをもらった。次は自分が元気を与えられるバッティングをしたい」と声を張った。チームにとって特別な地で、頼もしい存在が息を吹き返した。【角田直哉】

最終更新:5/13(土) 23:03

毎日新聞