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アジア王者・文田健一郎、「世界を見据えて準備します」…レスリング・グレコローマン59キロ級

スポーツ報知 5/14(日) 8:03配信

 レスリングのアジア選手権(インド)男子グレコローマン59キロ級に初出場で優勝した韮崎工高出身の文田健一郎(日体大4年)が13日、成田空港に帰国した。3年後の東京五輪を見据えるホープは、海外勢に得意の投げ技を徹底研究されながらも好結果を残した。帰国早々、充実一途のアジア王者は次なる目標として8月の世界選手権(フランス・パリ)の金メダルに照準を合わせた。

 初出場でつかんだアジア王者の称号に、文田は満足していなかった。成田空港の到着ロビーでは、インドから約8時間の空路移動の疲れも見せず。写真撮影のために取り出した男子グレコ59キロ級の金メダルは、すぐにスーツのポケットにしまった。帰国早々、世界一へ視線は向いていた。

 「緊張よりも、日本代表としてどう戦えるのかが重要だった。表彰台での国歌は感慨深かったが、この場面を8月の世界選手権、五輪で再現しないといけない」

 2012年ロンドン五輪、韮崎工OB・米満達弘の金メダル表彰式を現地観戦。5年前、目に焼き付けた場面が少しだけ重なった。

 昨年末の全日本選手権で初優勝。日本一からアジア一へと着実にステップアップした。3月のハンガリーGP優勝など国際大会で実績を積んだ反面、海外勢に徹底研究された。今大会も準決勝のイラン、決勝のカザフスタン選手は、文田が得意とする両腕を相手背後に回しての「反り投げ」を警戒。接近戦を避ける戦法で挑んできた。

 「攻めてこない展開で、逆に一気に間合いを詰めた。対策の上をいく。海外で勝ついい経験」。大技は繰り出せずとも、接戦を勝ち切るスタイルを身につけた。

 今夏、世界に挑戦するためには、代表選考を兼ねる6月の全日本選抜(東京)を勝ち抜くことが求められる。リオ五輪銀メダルの太田忍(ALSOK)らが立ちはだかる。「アジアよりも国内のほうが厳しい戦い。世界を見据えて準備します」東京五輪金メダルまで続く道。しっかりと逆算して歩んでいく。(小沼 春彦)

 ◆文田 健一郎(ふみた・けんいちろう)1995年12月18日、韮崎市生まれ。21歳。韮崎西中1年から本格的にレスリングを始め、父・敏郎さんが監督を務める韮崎工に進学。国体など史上初の高校グレコローマン8冠を達成した。日体大に進学後、昨年12月の全日本選手権の男子グレコローマン59キロ級で初優勝。168センチ、59キロ。

最終更新:5/14(日) 8:03

スポーツ報知