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マスコットレディーがお薦めスポット紹介 沿線グルメも魅力の関東鉄道常総線

産経新聞 5/14(日) 16:00配信

 水が張られた田んぼに気動車の走る姿が映る。田植えが盛んな今の時期、そんな景観が関東鉄道(関鉄)常総線では楽しめる。

 「中妻駅を降りた先にある鬼怒川の土手の夕焼けがすごくきれい。ぜひ行ってほしいです」

 沿線のお薦めスポットを紹介する白いワンピース姿の女性。南守谷駅近くのたい焼き屋も「いろいろな種類があって、パイナップルとカスタードが入っているのがおいしかった」と話すように、地元ならではの情報に精通している。

 この女性は、関鉄の運行路線をPRするマスコットレディー「関鉄レールメイト」の大田郷美さん。県内の大学に通う学生で、桃浦美帆さん、寺原ゆめ乃さんとともに昨年11月から活動中だ。3人とも関鉄の駅名にちなんだ名前で活動している。真心で観光客をもてなし、景色やグルメといった沿線の「魅力」を教えてくれる。

 彼女たちの活動拠点となっている騰波ノ江(とばのえ)駅舎内の「とばのえステーションギャラリー」(下妻市)も、気軽に立ち寄れるスポットの一つ。模型をはじめとする鉄道関連品が並び、鉄道愛好家でつくる団体「関鉄レールファンCLUB」の運営で、毎月第3土曜日と翌日曜に公開している。6月までの期間限定で、レールメイトが撮影した写真も観覧することができる。

 団体会長の十文字義之さん(52)は「鉄道愛好家だけでなく、お孫さんを連れてくる人もいます」と話す。今年導入された新型車両の風景を追いかける以外にも、下妻駅から徒歩約10分のところにある「ペンヤ食堂」を「若い人は新鮮に感じるのでは」と薦める。中華に洋食もあり、店の中は昭和への郷愁を誘う。

 下妻、騰波ノ江両駅の間にある大宝駅から徒歩約3分の場所には「大宝八幡宮」が立つ。平安時代の武将、平将門が戦勝祈願したとされ、相撲部屋の合宿で使用される土俵もある。門前には、一息つける2軒の団子屋が並んでいる。

 ちなみに関鉄では、縁起の良い駅名にあやかって「大宝駅開運入場券」と名付けたグッズを販売中だ。健康運、勝負運、仕事運があり、各500円となっている。(水戸支局 海老原由紀)

 ■関東鉄道 昭和40年、鉄道2社が合併して誕生した。本社は土浦市。取手-下館間(51・1キロ)の常総線と佐貫-竜ケ崎間(4・5キロ)の竜ケ崎線の2路線で、ディーゼルエンジン搭載の気動車を運行している。乗車しながら地元の工場のビールが味わえる「ビール列車」のイベントがあるほか、常総市の車両基地では気動車の運転体験や年1回の一般公開を実施している。

最終更新:5/14(日) 16:00

産経新聞