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技術者派遣のメイテック、決算後の株価急落は過剰反応か?

投信1 5/13(土) 10:15配信

決算発表後の株価急落はなぜか

2017年5月11日の前場終了後、技術者派遣大手のメイテック <9744> が2017年3月期決算を発表しました。午前中の株価は52週高値である5,110円近辺で推移していましたが、決算発表後の後場の株価は一転して急落となり、終値は前日比約▲7%安で引けています。また、翌日の12日も続落となり2日間で最大約▲15%の下落となっています。

では、決算を受けて、なぜここまで売られることになったのでしょうか。その理由としては以下の3点が考えられます。

第1は、決算発表直前の5月10日まで11連騰となっていたことです。また、過去3か月間の株価上昇率は+18%と、同業のテクノプロ・ホールディングス <6028> の+12%や、日経平均の+2%を大きくアウトパフォームしていました。このため、今回の決算が利食いの好機と捉えられた可能性が考えられます。

第2は、2018年3月期の会社予想が減益予想であったことです。

2017年3月期については、売上高はやや下振れしていたものの増収は確保しており、また、営業利益、経常利益、純利益は、それぞれ会社計画を上振れするなど、まずまずの実績であったと判断されます。

一方、2018年3月期会社予想は増収が予想されてはいるものの、営業利益は採用経費やシステム費用の増加を主因に前年同期比▲7%減と、小幅ではありますが減益が予想されています。

市場コンセンサスでは増益が見込まれていただけに、減益予想が発表されたことが失望売りにつながった可能性が想定されます。とはいえ、前期も会社予想は減益でありながら結果は増益であったため、今回の会社予想も保守的過ぎる可能性があることには注意が必要かもしれません。

第3は、新年度の配当および自社株買いに関する会社予想が前年度実績をやや下回るものであったことです。

今回の決算では、2018年3月期の年間配当が148円と、前年度実績の151.5円をやや下回る予想が発表されています。また、配当金と自社株買いの総額を当期純利益で割って求められる総還元性向についても80%と、前期実績の100%よりも下回る見通しが発表されています。

過去4年間の総還元性向が100%以上で推移していたため、このことも一部では嫌気された可能性が推察されます。とはいえ、今回、総還元性向が100%から80%へ引き下げられたのは、エンジニア社員の増加に伴い自己資本の充実を図ることが目的とされており、株主価値の軽視ではないということには留意すべきであると思われます。

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最終更新:5/13(土) 10:15

投信1

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メイテック9744
4690円、前日比+10円 - 5/26(金) 15:00

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テクノプロ・ホールディングス6028
4490円、前日比-100円 - 5/26(金) 15:00

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三菱重工業7011
438.5円、前日比-6.5円 - 5/26(金) 15:00