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空けてくれてありがとう 「思いやり駐車場」スペース確保へ感謝の看板設置 伊勢崎

5/13(土) 6:00配信

上毛新聞

 障害者や妊産婦らを対象にした「思いやり駐車場」に健常者が駐車しないよう、群馬県の食品スーパー、フレッセイ(前橋市力丸町、植木威行社長)は24日、障害がある男女の写真に感謝のメッセージを入れた看板を、伊勢崎市内の店舗駐車場に設置する。米国で効果が確認された試みで、同社は結果を検証した上で他店舗への拡充を検討する。

◎フレッセイが設置 米国の社会実験では効果

 設置店は「クラシーズ連取店」。車いすの男性らの笑顔の写真に「空けてくれててありがとう」「その思いやりに感謝します」との言葉を添えた看板を、思いやり駐車場7台分のうち4台分に設置する。

 思いやり駐車場は店の入り口近くにあり、ドアを全開にして乗降する必要がある車いす利用者のため、左右に余剰スペースを設けている。同社は「広いスペースを設けているのは本来の対象者に使っていただくため。分かりやすく感情に訴えるこの形ならば効果があるのではないかと考えた」と説明する。

 導入を提案したのは仕事中の事故で頸(けい)髄を損傷し、車いすを利用している高橋宜隆さん(42)=同市大手町。高橋さんによると、2014年に米国で社会実験として行われ、迷惑駐車が激減する効果があった。導入地域は増えているという。

 高橋さんは交流サイト「フェイスブック」上のバリアフリー研究グループ「バリラボ」の代表を務めており、米国在住のメンバーから寄せられた情報をもとに日本国内での普及に乗り出した。導入は大分県の病院に続いて2例目という。

 高橋さんは「勘違いや『少しなら』という気持ちで止めている人もいると思う。日本人にあった形でソフトにメッセージを伝え、スペースを空けてもらうことへの感謝の気持ちも伝えたい」と話している。

《思いやり駐車場》

 群馬県が2009年に始めた制度。協力施設が駐車スペースを用意し、県が(1)障害者(2)要介護1以上の高齢者(3)難病患者(4)妊産婦―を対象に利用証を交付する。協力施設は800施設を超える。

最終更新:5/13(土) 6:00
上毛新聞